「グラフィックデザインとは何か」を、巨匠がイチから教えてくれる160ページの楽しい本。

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    本書より、「色数が少ないほうがいいときもある」ことを伝える例。

    村上春樹作品の米国版の装丁を手がけ、マイケル・クライトン著『ジュラシック・パーク』の恐竜イラストでも知られる、チップ・キッドをご存じでしょうか?

    「世界で最も有名なブックデザイナー」「グラフィックデザイン界のロックスター」などと称される、その巨匠チップ・キッドが、グラフィックデザインの“入門書”をつくったら、こうなりました!


    『GO チップ・キッドのグラフィックデザイン・ガイド』は、オールカラーで全160ページ。1ページ目の文字の置き方から入念につくり込まれた本で、とにかく楽しくて、わかりやすい。「そもそもグラフィックデザインとは何か?」から始まり、フォーム(形)、タイポグラフィ、内容、コンセプト……と、自分の手がけたブックデザインなどを題材に、ていねいにデザインのいろはを教えてくれます。


    チップ・キッドはいいます。あらゆるデザインの根本にある問いは、「何を伝えようとしているのか?」であり「デザインをするときはつねに自分に問いかけなければならない」と。デザインに直接関わる人だけでなく、あらゆる業界のいろいろな人に読んでもらえれば、世の中にもっとグッドデザインが増えるにちがいない、そう思わされる一冊です(Pen編集部)

    チップ・キッドが装丁を手掛けた『ジュラシック・パーク』の恐竜イラストは映画にも使われ有名に。

    ビジュアルを上下逆にしたらどうなるか、反転させたらどんな効果を生むか、を自身の作品を題材に解説。