モデル界のお洒落番長が魅せる、モード誌顔負けの#OOTD。

  • 撮影:五十嵐瑛仁(SIGNO)
  • 文:佐野慎悟

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モデル界のお洒落番長が魅せる、モード誌顔負けの#OOTD。

撮影:五十嵐瑛仁(SIGNO) 文:佐野慎悟

vol.31
Yaco
モデル

Yacoさんが身を包んだピンクのスーツは、なんとおばあちゃんが昔着ていたもののお下がり。彼女が着ると古めかしさをまったく感じさせず、デザイナーズブランドの新作と言われても違和感のないコンテンポラリーな印象だ。

プラチナブロンドのヘアスタイルとピンクのスーツがスタイリッシュなYaco(ヤコ)さんは、フリーランスのモデルとしての活躍はもとより、その類い稀なスタイリングセンスも注目を集めるファッションアイコン。前衛的でエッジを効かせたアイテム選びは、可愛いというよりもむしろカッコよさが際立つ辛口なセレクトだ。彼女のインスタグラムを見ていると、いったいこの人のクローゼットは何ヘクタールあるんだろうか、と考え込んでしまうほど、毎回毎回着ている服やヘアメイクが違っていて、スタイルのバリエーションはまさに無限大。ここまで全力でファッションを楽しむのに、なにか秘訣はあるのだろうか。

「職業柄ハイブランドの服を着ることも多いので、普段からそういう服ばかり着ていると思われがちですが、全然そんなことないんです。このピンクのスーツはおばあちゃんのお下がりをそのまま着ているだけですし、今日使った他の服もほとんどファストファッションや古着ばかりです。もちろんハイブランドのものを購入することもありますが、基本的にピンと来たものに高い安いはあまり関係なく、その時の気分やトレンドに合わせていろんな着方で楽しんでいる感じです。同じアイテムを何度も何度も着まわしていても、その都度合わせ方を変えれば印象も変わりますし」

ファッションが好きだからこそ、無理をせずに等身大の範囲でいいものをセレクトし、一度買ったら何度でも繰り返して愛用する新世代のファッションアイコン。最先端のファッションセンスは、決して最新のアイテムだけに宿るわけではないのだ。

おばあちゃんのお下がりのスーツは、「コンバース」のスニーカーと「ナイキ」のポシェットとスタイリングしてスポーティにアレンジ。

次のルックでは、ピンクのスーツから一転、モノトーンでまとめたパンツルックでマスキュリンに装った。ウエストをコルセットでマークしたことにより、大きなフェルトハットとともにグラフィカルなシルエットが強調された。

メンズライクなフェルトハットとブラウスでストイックにまとめたスタイリングに、ダークなルージュが怪しげな色気を添える。

このルックではファストファッションのブランドで購入したチャイナドレスに、オーバーサイズのMA-1を同系色でスタイリング。ミリタリーと伝統衣装というミスマッチを、巧みなカラーバランスでモダンに昇華した。

チャイナドレスにサイハイロングブーツという飛ばしたスタイリングも、Yacoさんが着ていると自然に見える。こんなにエッジの効いたYacoさんだが、実は着物の着付けも自身でこなせるという一面も。

こちらのトップスもファストファッションのブランドで購入したもの。ファストファッションの利点は、攻めたアイテムでも比較的気軽に手を出せるところ。だからファッションの感度を常にアップデートできるのだ。

ビッグサイズのサングラスはハイブランドのもの。ラグジュアリーな要素をスタイリングに1点ミックスするだけでも、雰囲気や気分は断然格上げされる。

Q1
普段どのようにSNSを活用していますか?
A
セルフブランディングのツールとして。
Q2
好きな食べ物は?
A
白米
Q3
よく行くお店は?
A
三軒茶屋付近のお店
Q4
好きな映画は?
A
『ドラゴン・タトゥーの女』『シカゴ』『SAYURI』『アデル、ブルーは熱い色』『17歳のカルテ』『溺れるナイフ』『プリティウーマン』『トレインスポッティング』『スワロウテイル』
Q5
好きな音楽は?
A
rock、jazz
Q6
理想的な休日の過ごし方は?
A
Netflix
Q7
好きな男性、もしくは女性のタイプは?
A
色気がある、品がある、芯がある。
Q8
愛用しているカメラの機種は?
A
たまに「写ルンです」を買います。
Q9
逆境に陥った時にはどうやって立ち直る?
A
ひたすら泣く。枯れたら動き出す。
Q10
仕事で得た最大の教訓は?
A
焦らない。
Q11
いままでSNSで反響が大きかった投稿は?
A
ヌード、ランジェリー、着物、セルフィーなど。
Q12
自分らしくいるモットーは?
A
凛としなやかに。