撮って、撮られて……。エスカレートする下町の情事。

撮って、撮られて……。エスカレートする下町の情事。

撮影:森山将人(TRIVAL) 文:佐野慎悟

vol.19
宮藤あどね
カメラマン/モデル/女優

スタジオでの撮影に備えて、スーパーでフルーツや軽食を購入した宮藤さん。夕暮れの商店街に、透け感のあるセクシーなワンピースドレスが刺激的な違和感を添えています。

下町のスーパーで買い出しを済ませ、この日の撮影現場であるハウススタジオへと向かうのは、カメラマン、モデル、女優の三刀流を操る、マルチクリエーターの宮藤あどねさん。もともとプロのカメラマンとして活動していた宮藤さんは、2016年にグラビアモデルとしてもデビューを果たし、撮る側と撮られる側、双方の表現手段を獲得しました。翌年には、撮られる側として小学館「ミスビジュアルウェブS」でグランプリを獲得し、18年に初のイメージDVD『シャッターチャンス』をリリース。撮る側としては、クラウドファンディングで資金を集めて今年2月に開催した、セルフプロデュースの写真展『sensation』が話題となりました。この写真展で宮藤さんが撮影したのは、さまざまな分野で活躍する10名の美女。美女が美女を撮り下ろすという光景自体が、想像しただけでもフォトジェニックです。

我々が普段目にすることができるのは、あくまで撮られる側を演じる、グラビアモデルとしての宮藤さんの姿。それでは撮る側として被写体を見つめている時、自分が撮られているという意識が薄れた時の彼女は、いったいどんな表情をするのでしょうか。撮って、撮られて、双方向の意識が入り乱れていくうちに、いままで見たことのない、宮藤さんの裸の表情が次から次へとあふれ出してきました。

宮藤さんは2018年に舞台『覆面』で初主演を務め、女優としてのキャリアも着々と積み上げているようです。5月29日から6月2日まで上演中の舞台『キタナイ涙』でも主演を務めています。

スタジオに入るやいなや、準備もままならないうちから素に近い表情を立て続けに撮影。

こちらの勢いに負けじと、宮藤さんも愛用のカメラを掴んで果敢に応戦。撮ることに集中するうちに、自身の身体も自然と官能的なポーズに。

撮って、撮られて、表現同士がぶつかり合う撮影現場は、すぐにヒートアップ。

撮影がエスカレートしていくにつれて、いつの間にか下着姿になった宮藤さん。スーパーで買ってきたイチゴと焼き鳥を摘みながら、火照った身体と心を一旦落ち着かせます。

撮影を再開してみると、撮って、撮られての一戦を交えた後ということもあり、表情はますますやわらかくなり、ふたりの距離感もグッと近づきました。

フィルムカメラのシャッターが切られるたびに、その微かな音に対して敏感に反応を示す宮藤さん。自分が咥えていたイチゴを、カメラマンの口に押し込む挑発的な場面も。

グラビアモデル、女優、カメラマン。異なる表現方法の境界線を行き来するうちに、そのどれにも属さないような、宮藤さんの裸の表情があふれ出してきます。

撮影が終わり、服を着るために控え室へと戻る宮藤さん。最後に向けられた微笑にまた心揺さぶられ、危うくもう一戦始まってしまいそうでした……。

Q1
好きな男性のタイプは?
A
ギブアンドテイクの分かる人。好きより嫌いが合う人。
Q2
好きな男性のファッションは?
A
白シャツ
Q3
よく行くお店は?
A
楽天
Q4
好きな食べ物は?
A
Q5
趣味は?
A
読書、映画鑑賞
Q6
好きな休日の過ごし方は?
A
美容メンテ巡り
Q7
特技は?
A
カメラ、トランプの大富豪(全国3位)
Q8
好きな本は?
A
村上龍さんの『すべての男は消耗品である』。
Q9
好きな映画は?
A
『ミリオンダラー・ベイビー』。心通じ合う他人に出会ってみたい憧れと、死生観に共感します。
Q10
身長は何cm?
A
163cm
Q11
好きなお酒は?
A
カンパリ。スパイシーな香りが好き。
Q12
自分は犬系女子、猫系女子?
A
Q13
インスタグラムで反響が大きかった投稿は?
A
水着
Q14
自撮りする時に気をつけていることは?
A
立体感
撮って、撮られて……。エスカレートする下町の情事。