16歳のまっすぐな瞳に、いまもドキドキが止まらない。

16歳のまっすぐな瞳に、いまもドキドキが止まらない。

撮影:熊谷勇樹 文:佐野慎悟

vol.18
井手上 漠
高校生

“漠ちゃん”の愛称で、男性からも女性からも熱烈な支持を集める井手上さん。ネット上では「性別なんてどうでもよくなった」「漠ちゃんが可愛すぎてつらい!」などのコメントも多く寄せられています。

公園の斜面にひとりたたずむ姿が、まるで妖精のように無垢で可憐な、16歳の井手上漠(いでがみ・ばく)さん。自分を偽ることなく、自然体のまましっかりと前を見据える少年の眼差しには、儚げな美しさとともに、強い意思が宿っているように見えます。人口わずか2000人の島根県隠岐諸島中之島で暮らす井手上さんは、2018年の「第31回 ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で“DDセルフプロデュース賞”を受賞。以来「可愛すぎるジュノンボーイ」として、同世代の若者を中心に幅広い支持を集めています。

小学校高学年の時に、ふと周りから聞こえてきた「気持ち悪い」という言葉。その日から男らしい振る舞いを心がけ、必死で自分を変えようとしてきた井手上さん。そんな彼を救ったのは、いつも側で見守ってくれていた母親のひと言でした。「漠は漠のままでいいんだよ。それが漠なんだから」。井手上さんのツイッターアカウントのトップには、その時の体験をまとめた作文が、いまも固定ツイートとして掲出されています。その最後の一文には、「一人ひとりが自分を自由に表現できる世界。そんなカラフルな世界を一緒につくっていきましょう」という、井手上さんの力強い主張が綴られています。

井手上さんの活躍は、同じ境遇をもつ人々への直接的なエールとなり、ひいては世の中へのLGBTの認知拡大にも繋がっています。SNSのフォロワー数が多ければ、周りから“インフルエンサー”と呼ばれるこの時代。確固たる主張を持った井手上さんこそ、本当の意味での“バズる美女”。日本を代表するインフルエンサーと呼べる存在です。

優しい逆光の中、どこか神秘的な魅力を放つ漠ちゃん。春風が花の香りを運んできます。

しっとりおしとやかな印象ですが、ちょっとしたことですぐにこの笑顔。平成15年生まれの16歳は、箸が転んでもおかしいお年頃です。

東京でのテレビや雑誌の仕事が増えた現在も、実家のある隠岐諸島中ノ島で暮らしている漠ちゃん。島にはこんなに大きなマンションはありません。

漠ちゃんがいま一番ハマっているのは、美顔ローラーやパックといった美容グッズ。「島には売っていないので、ネットで通販しています」と漠ちゃん。

古着が好きな漠ちゃんは、島根や東京の古着屋でショッピングを楽しんでいるそうです。「将来は男性、女性、両方のファッションを着こなせるようになりたいです」

インスタ上には漠ちゃんの姉も登場しており、兄弟(姉妹?)揃って美人すぎると話題に。

「島の人はみんな私のことを知っているので、どこにいっても暖かく応援してくれます」。島ではよく素潜りをして遊んでいるそうです。

母親がつくる料理で好きなのは、「肉じゃが!」と語る漠ちゃん。「ちょっと濃いめですが、私は濃いめが好きなんで」。

梅のつぼみを見つけ、そっと匂いを嗅いでみる漠ちゃん。令和の時代に、漠ちゃんはいったいどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。

いまにもほころびそうな梅のつぼみと、16歳の瑞々しいくちびる。開花直前の美しさは、花も人も変わりありません。

Q1
好きな男性のタイプは?
A
強さと優しさをもっている人
Q2
好きな男性のファッションは?
A
シンプル、スポーティカジュアル。
Q3
よく行くお店は?
A
タピオカ店。古着屋。
Q4
好きな食べ物は?
A
サラダ、お餅、わらび餅、タピオカ。
Q5
趣味は?
A
寝ること、美容、バレーボール。
Q6
好きな休日の過ごし方は?
A
寝る!友達とあそぶ!
Q7
好きな音楽は?
A
wacciさん。共感できる歌詞だから。
Q8
特技は?
A
バレーボール
Q9
好きな本は?
A
雑誌でいうと、『メンズノンノ』『ノンノ』『ViVi』『カジカジ』など。みていてたのしいから!!
Q10
好きな映画は?
A
『ひるなかの流星』、『センセイ君主』。 キュンキュンがとまらない!(笑)
Q11
身長は何cm?
A
163!
Q12
自分は犬系、猫系?
A
犬系!
Q13
インスタグラムで反響が大きかった投稿は?
A
最近のだと、『肌荒れは加工がなんとかしてくれた』と題した投稿です!
Q14
自撮りする時に気をつけていることは?
A
角度と光をいれること!
16歳のまっすぐな瞳に、いまもドキドキが止まらない。