フランスの名店で修業し、帰国後、2010年に大阪・本町にフランス料理店「LA CIME(ラシーム)」をオープンした高田裕介シェフ。古典を再構築し独創的な料理で12年ミシュランの星を獲得して以来、16年から連続で2つ星を獲得し「アジアのベストレストラン50」において10位に選ばれ、世界の名だたるシェフたちからも注目されている。手間と時間を惜しまず、ていねいにつくり込み最高品質を目指したキリンビールの「本麒麟」を初体験してもらい、その味をプロの視点から語ってもらった。
「今回、初めて『本麒麟』を飲みましたが、コクと苦味のバランスがよく、口当たりがよく余韻がすっと消えていく。爽やかなホップの香りもいい。思っていた以上の味ですね。驚きました」と飲んだ第一印象を語る高田シェフ。おいしさの理由は、ドイツ産ヘルスブルッカーホップを一部使用した爽やかな苦味と、キリンビールの伝統である低温熟成期間を1.5倍(※2)にした長期低温熟成で深いコクを生み出し、手間と時間を惜しまずつくったうまさへのこだわりにある。
「パッケージのオリジナルエンブレムや深い赤色が好印象です。赤は食欲を誘うので、僕もソースなどによく使う色です」とデザインの印象も語る。
高田シェフの料理は、フランス料理の古典を熟知しながら、出身地である奄美大島の食材や酒粕や味噌漬けなど日本の伝統食材を独自のスタイルで最先端フレンチに昇華させる。いまこの瞬間でしか味わえない料理をモットーにアップデートを欠かさないので、定番と呼ばれる料理はほとんどない。
現状に満足せずさらなるおいしさを追求するその姿勢は、「本麒麟」が発売されて3年、20年には本麒麟史上売上No.1(※3)を達成しながらなお、さらなるおいしさを追求し続けるキリンビールのモノづくりのようでもある。