いま最も熱い歌姫、ビリー・アイリッシュ×村上隆のコラボ展を見に、中野ブロードウェイへ急げ!

  • 文:Pen編集部

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ミュージック・ビデオでは、アニメ化されたビリーが踊って蜘蛛になります。photo: Atsuya Sugimoto

デビュー・アルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』が爆発ヒットし、2019年で最もイケてるアーティストと言っても過言ではない17歳のシンガーソングライター、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)。そんな彼女の楽曲“you should see me in a crown”のミュージック・ビデオを手がけている人物こそ、アーティストの村上隆です。この両者のコラボレーションの舞台裏を見せる展覧会が、中野ブロードウェイのAnimanga Zingaroで7月23日(火)まで開催されています。

アニメ化されたビリーが踊り、次第にカオスでダークな展開となっていく“you should see me in a crown”のミュージック・ビデオ。村上の代表作「お花」や、非常口の人型マークを歪ませたようなビリーのアイコン「ブローシュ(blohsh)」も登場し、ふたりの世界が混ざり合った内容です。

会場に展示されているのは、村上直筆の細かな指示が書かれた絵コンテや原画、ビリーの動きを再現するにあたり制作された衣装のレプリカ、メイキング映像、そして2mを越えるビリーフィギュア……。ここでしか見ることのできない、クリエーションの裏側を堪能できる場となっています。

このコラボレーションが実現したのは、もともと村上のファンだったビリーが村上にオファーをしたのがきっかけだそう。その後、昨年のサマーソニック2018出演のためにビリーが来日したタイミングで初対面となり、村上のスタジオに彼女が訪れてモーショングラフィックスのための撮影が行われたといいます。

こんなディープな展覧会を、カルチャー・スポット、中野で開催するというのもまた絶妙。ぜひミュージック・ビデオをじっくり見た上で、アルバムを聴きながら会場に足を運んでください。



会場の中央にはビリーの巨大フィギュアが。アメリカで開催されたアルバムのリリース・イベントでは、この2倍の大きさのフィギュアが使用されました。photo: Atsuya Sugimoto

ビリー・アイリッシュ●2001年、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。11歳の頃から作曲を始め、2019年3月にアルバム『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』でデビュー。ダーク・ポップな楽曲や、エッジの効いたファッション・スタイルなど、さまざまな角度から注目を集めています。村上とのコラボはイギリスの雑誌『GARAGE』の表紙ビジュアル制作に次いで2度目。

会場の壁に隙間なく展示された、原画や絵コンテの数々。鉛筆でのラフ画からミュージック・ビデオに出てくる蜘蛛のフィギュアまで、貴重な品々が並びます。photo: Atsuya Sugimoto

4階のTonari no Zingaroにはオリジナル・グッズの展示スペースも。リメイクブランド「レディメイド(READYMADE)」やアーティストのグラフィック・アーティストのVERDYとコラボしたグッズが手に入るかも?! photo: Atsuya Sugimoto

The Making of Billie Eilish's "you should see me in a crown" Official Video
Takashi Murakami × Studio PONCOTAN

開催期間:2019年7月10日(水)~7月23日(火)
開催場所:Animanga Zingaro/Tonari no Zingaro
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ2F、4F
開場時間:12時~19時
定休日:水
入場無料
https://zingarokk.com