いまアメリカで、“美人の条件”はこんなにも変わってきている!

  • イラスト:山崎真理子
  • 文:鈴木希実

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「ダイバーシティ」といった言葉の普及とともに、いまアメリカにおける美の定義に変化が起きている。もはや、美とは外見で判断されるものではない。新しい基準は、その人を輝かせる内面からの美しさだ。たとえば、グラミー賞3部門受賞歴をもつアーティストのリゾ(中央)は、自身の褐色肌でふくよかな体型は美しいと自己肯定感あふれる発言で話題に。またファッションブランド、フェンティの広告ビジュアルに登場した69歳の現役モデル、ジョアニー・ジョンソン(右)は、若さだけでない円熟した魅力を提示し注目を集めた。役者のインディア・ムーア(左)は1980年代ニューヨークのLGBTQコミュニティを舞台にしたドラマ『ポーズ』に登場し脚光を浴びたことで、有色人種のトランスジェンダーに自信を与えた。不利を乗り越え身に付けた強さが、ポジティブな印象を生む。あるがままの自分を受け入れることが美しさの現れだといえる。


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