いつでも人々を奮い立たせてきたアイツが蘇る⁉ 連載開始50周年記念『あしたのジョー展』を見逃すな。

  • 文:Pen編集部

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世界最高のチャンピオン、ホセ・メンドーサとの一戦を終えたジョーを描いた、いまも語り継がれるラストシーン。©高森朝雄・ちばてつや/講談社

世に名作といわれるマンガは多々ありますが、『あしたのジョー』ほど日本人の心をつかんで離さない作品はありません。ドヤ街に流れ着いた主人公の不良少年・矢吹丈は、彼に夢を託したトレーナー・丹下段平とタッグを組み、強力なライバルたちを相手に苛烈なボクシングの闘いを繰り広げます。そんな『あしたのジョー』の誕生から、今年で50年。2018年4月28日~5月6日、東京ソラマチにて、本作の魅力を存分に味わえる『あしたのジョー展』が開催されることになりました。

本展のいちばんの目玉は、作者・ちばてつやらが選んだ名場面の原画の展示です。扉絵になったカラー原画や、ジョーの運命を決定づけたといっても過言ではないライバル・力石徹との激闘シーンなどをじっくりと味わうことができます。また、アニメ『あしたのジョー2』にて、出﨑統監督が物語のハイライトを劇画・絵画調に変える演出として使用した、背景画とキャラクターのセルが一体となるアニメの止め絵、通称「ハーモニー画」も目の当たりにできます。さらに、人気作家たちによる50周年を祝うトリビュートイラスト・メッセージも必見です。きわめつきとして、連載開始50周年企画である、『あしたのジョー』を原案とした『メガロボクス』という新作アニメが4月から放映決定! こちらの作品資料も、本展にて公開されます。

人間は、ときに負けることも、挫折することもある。それでも何度でも立ち上がり、闘い続けることの大切さを教えてくれた『あしたのジョー』。漫画で連載を楽しんでいた世代も、アニメや映画でその魅力を知った人も、これから作品に触れるという人も……。そのアツい世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

アニメ『メガロボクス』の作品資料。肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技”メガロボクス“に人生を懸ける男たちを描いた作品です。©高森朝雄・ちばてつや/講談社/メガロボクスプロジェクト

『あしたのジョー展』
開催期間:2018年4月28日(土)~5月6日(日)
開催場所:東京ソラマチ 5F スペース634
東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ
開場時間:10時~18時 ※入場は閉場の30分前まで
入場料:一般・大学生 ¥1,200(税込)
http://joe-50th.com/exhibition/