進化する有田焼の魅力を再発見! 『きんしゃい有田珠玉の器紀行』展が、Bunkamuraで開催されます。

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    『きんしゃい有田豆皿紀行』につづく第2弾『きんしゃい有田珠玉の器紀行』展では、有田で活躍する作家16人の手仕事を紹介しています。

    豊臣秀吉による朝鮮出兵で半島から連れて来た陶工たちにより、佐賀県有田の地で日本初となる磁器が作られてから、今年で400年。有田で採掘された良質な磁石を用いて高温で焼き上げられた有田焼の器は、薄くて丈夫でまたたくまに日本有数の磁器産地となりました。江戸時代には伊万里焼きとよばれ、海外に輸出された華やかな絵付けが施されたものはドイツのマイセン窯でも模倣されるほど脚光を浴びた歴史があります。表面が滑らかで口当たりが優しい有田焼は日常でも使いやすいので、一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。

    こうした有田焼の創業400年を記念して、渋谷のBunkamura GalleryにてARITA SELECTION 特別企画展 『きんしゃい有田珠玉の器紀行』が11月2日から8日まで開催されます。今秋に発売された書籍『きんしゃい有田珠玉の器紀行』にも掲載されている16人の作家による82点の作品と代表作20点、そして昨年刊行された『きんしゃい有田豆皿紀行』の147点の豆皿が同時に展示販売もされ、有田焼の“今”をご覧いただけます。会期中は、作家が在廊し作陶について話が聞けたり、染め付けワークショップなども開催されます。

    伝統を守りつつも新たな技法や表現にチャレンジする窯元や作家も多く、いままでの有田焼のイメージを覆すような器に出合えること必至です。あなたも進化する有田焼の魅力を発見しにきませんか。(脇本暁子)

    深海を思わせる深い藍色は、坂本達也さんが独自にブレンドした瑠璃釉によるもの。

    1点ずつ伝統文様を手書きした作品は女流作家のたなかふみえさん。会期中、染付けワークショップも開催する。

    端正なフォルムの白磁に釉薬を絵画のように抽象的な模様をつけた百田暁生さんの作品。

    ARITA SELECTION 特別企画展 『きんしゃい有田珠玉の器紀行』

    開催期間:11 月 2 日(水)~ 8 日(火)
    開館時間:10時~19時30分(最終日は17時終了)
    開催場所:Bunkamura  Gallery
    東京都渋谷区道玄坂 2-24-1 Bunkamura 1F メインロビーフロア
    TEL:03-3477-9174
    休館日:会期中無休
    入館料:無料

    ●作家在廊スケジュール

    11月6日(日)13時~17時 百田 暁生さん
    11月4日(金) 今村製陶 今村肇さん

    ●関連プログラム

    陶芸家 たなかふみえさん(『きんしゃい有田珠玉の器紀行』参加作家)による染付ワークショップ

    実施日:11月3日(祝)・4日(金)・5日(土)・6日(日)の4日間
    開催時間:11時 / 14時 / 16時 / 18時 の1日4回開催(11月6日の最終回は14時~ )

    所要時間:各回1時間程度
    内 容:素焼き生地5寸皿(直径およそ15cmの小皿)に下絵(染付)を体験。
    参加費:¥3,000(1点/税抜 ) + 送料 ( ¥1,000~) 

    *作品はワークショップ後にお預かりして有田で焼成いたします。2017年1月中までのお届けを予定しています。

    http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/161102kinsyai.html