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【植物由来の代用肉】
PLANT‐BASED MEAT
「ap bank」などの活動を通して環境問題に向き合うなど、サステイナブルな社会について考え、行動してきた小林武史さん。その目に、サステイナブルの行方はどう映っているのか。連載10回目のテーマは「植物由来の代用肉」。牛や豚などの家畜を工業的に育てることが増えた食肉産業は、CO²やメタンガスなど膨大な温室効果ガスを排出することが問題視されている。畜産業がこのまま拡大し続けると、気温上昇を2℃以内に抑えるという世界の努力目標が達成できないばかりか、いずれ畜産で排出される温室効果ガスが全体の約半分を占めることになるという予測すらある。さらに工業的畜産は、森林伐採や水の大量消費という問題も抱える。「いまは環境への問題意識から、ベジタリアンやビーガンに向かう人がいる時代」を小林さんは言う。
畜産は温暖化要因のひとつ、ハイブリッドに肉を食べていく。
森本千絵(goen°)・絵 監修 illustration supervised by Chie Morimoto
オクダ サトシ(goen°)・絵 illustration by Satoshi Okuda
小久保敦郎(サグレス)・構成 composed by Atsuo Kokubo
いま地球温暖化の視点から、肉に注目が集まっています。畜産により排出される温室効果ガス、おもに牛といわれていますが、これは全体の13%といわれています。この数字は、クルマや飛行機など世界中の乗り物が排出するCO²量に匹敵します。温暖化に関しては、これまで化石燃料やガソリンに頼る社会に目が向けられ...
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