アメリカ核政策の内実とは? 元国防総省勤務の著者が暴く。

  • 文:今泉愛子

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『世界滅亡マシン 核戦争計画者の告白』 ダニエル・エルズバーグ 著 宮前ゆかり/荒井雅子 訳 岩波書 ¥4,290(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

元アメリカ国防総省勤務で国防次官補特別補佐を務めた著者は、軍事機密を内部告発し、国家機密漏洩罪に問われたが控訴棄却。その後、平和運動や反核デモに参加し、国家の軍事戦略に異を唱えてきた。本書では、アメリカとロシアが、世界を滅亡させる規模の軍事核装置を維持していることを指摘。それが誰の権限で、どういう条件下で稼働するかを述べていく。強大な権力に守られた軍備の解体は可能なのか。著者の問いかけは重い。



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