スマホなしでは始まらない、ストックホルムの蚤の市事情。
文:机 宏典

スマホなしでは始まらない、ストックホルムの蚤の市事情。

300mも続くマーケットは、地元の人々の週末の過ごし方やトレンドがうかがえるお薦めの場所。現金もしくはカードが使えない店もあるので、行列に並ぶ前に支払い方法をチェックすること。photograph by Hironori Tsukue

夏のストックホルムでは、週末になると蚤の市やマーケットが盛んに開催されている。たとえば「ホーンスチュールス・マルクナド」は、運河沿いの通りを活用したマーケット。国際色豊かなフードトラックや個人が古着などを売る蚤の市など、感度の高い出店者が多いと評判のイベントだ。 
こういった週末のイベントが盛況となった理由は、支払い方法のキャッシュレス化。以前は現金とデビットカードが主流だったが、携帯番号を入力するだけで決済できるスマホアプリが浸透。これにより、個人の出店が増えたという。一般店舗でも現金が使えなくなりつつある、キャッシュレス先進国ならではの蚤の市事情だ。

「スウィッシュ」は国内の銀行が共同で開発したシステムで、国民の80%以上が認知しているアプリ。スマホで金銭のやり取りが簡単にできるようになった。photograph by Hironori Tsukue

普段は市内で営業する人気のフードトラック10台が週末は一箇所に集う。photograph by Hironori Tsukue

Hornstulls Marknad

Hornstulls Strand 4, 117 39 Stockholm
最寄り駅:T-HORNSTULL 
営業時間:11時~17時 ※9月までの土、日のみ開催 悪天候の場合は中止 
www.hornstullsmarknad.se

スマホなしでは始まらない、ストックホルムの蚤の市事情。