日本統治下の朝鮮で、母国語の辞書づくりに奔走した男の物語。

  • 文:細谷美香

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【Penが選んだ、今月の観るべき1本】

1940年代、日本統治下の朝鮮半島、京城。実質、教育の場などで朝鮮語(韓国語)が禁じられるなか、親日派の父をもちながら母国語を守る活動をしているジョンファンは、読み書きができないパンスらと朝鮮語の辞書づくりを始める。監督は脚本家として『タクシー運転手 約束は海を越えて』で市井の人が立ち上がった光州事件を描いたオム・ユナ。歴史や文化、精神を背負う言葉の重みと誇りを誠実に見つめる。



社会が揺れ動いた90年代の韓国を舞台に、少女の危い内面を描いた映画『はちどり』

名作『ピクニック』は、日常を見つめ直すいまこそ観たい一本。

ドイツ国家をゆるがした、ベストセラー法廷劇が映画化。

『マルモイことばあつめ』
監督/オム・ユナ 
出演/ユン・ゲサン、ユ・へジンほか
2019年 韓国映画 2時間15分 シネマート新宿ほかにて公開
https://marumoe.com/