アメリカ最古の辞書編纂室からレポートする、英語という言語の面白さ。

アメリカ最古の辞書編纂室からレポートする、英語という言語の面白さ。

文:今泉愛子

『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』 コーリー・スタンパー 著 鴻巣友季子/竹内要江/木下眞穂/手嶋由美子/ラッシャー貴子/井口富美子 訳 左右社 ¥2,970(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

アメリカ最古の辞書出版社、メリアム・ウェブスター社で、辞書編纂者として仕事をする著者が、英語辞書の編纂室の様子や自身の仕事を語る。不気味なほど静まり返った部屋で、新しく生まれた言葉をどの時点で辞書に収録するか、方言や地域独特の言い回しをどう扱うか、「marriage」(結婚)の語を異性間に限定していいのか、といった検討事項を膨大な文献に当たり緻密に調査してきた。時代や慣習、文化によって変化する言葉の面白さを伝える、辞書編纂室からの現場レポートだ。



文筆家や漫画家、書店員らが披露する食や料理を取り上げた“おいしい本”。

新型コロナウイルス集団感染が発生した韓国で、緊急出版された市民の体験記。

金原ひとみが生々しく綴る、パリと東京で暮らした2年間。

アメリカ最古の辞書編纂室からレポートする、英語という言語の面白さ。