カエターノ・ヴェローゾの名曲に包まれる、人生の喜びを描いたブラジル映画。

  • 文:細谷美香

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©CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019

【Penが選んだ、今月の観るべき1本】

視力を失いつつあるが、ひとりで暮らす78歳のエルネスト。偶然知り合った23歳のビアに、故郷のウルグアイから届く手紙の代読と代筆を頼む。頑固な老人と、訳ありの陽気な女性との思いがけない交流を描き出すブラジル映画。年齢を超えてふたりの心が通じ合い、新しい景色が広がっていく物語をカエターノ・ヴェローゾの名曲が包み込む。老いの中に潜む人生の喜びと、小さな奇跡を信じさせてくれるドラマだ。



名作『ピクニック』は、日常を見つめ直すいまこそ観たい一本。

「仮設の映画館」で観る、ある医師を描いたドキュメンタリー

アップリンクのオンライン映画館で観る54歳差のふたりの旅

『ぶあいそうな手紙』
監督/アナ・ルイーザ・アゼヴェード
出演/ホルヘ・ボラーニ、ガブリエラ・ポエステルほか
2019年 ブラジル映画 2時間3分 7月よりシネスイッチ銀座ほかにて公開。
http://www.moviola.jp/buaiso/