NYに対抗!? 高架橋リノベは「ロウライン」

  • 文:宮田華子

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LONDONロンドン

NYに対抗!? 高架橋リノベは「ロウライン」

文:宮田華子

この場所はおもにアーティストのスタジオとして利用される。NYの「ハイライン」に対し「ロウライン」と名付けるのもイギリスらしい。https://lowline.london photo: ©DCP London

ロンドンにはヴィクトリア時代の建築物が数多く現存する。そのひとつが、150年以上現役で活躍するレンガ造りの鉄道高架橋だ。ここ数年、ロンドン中心部東側の高架橋下「ロウライン(Low Line)」の開発が進んでいるが、このほど、王立英国建築家協会などが地域のエコ&クリエイティブ化を目指すデザインコンペを開催。組織設計事務所「PDPロンドン」の「ロウライン・コモン」が大賞に選ばれた。
「コモン」とは緑化地帯を指す言葉。高架橋に設置したソーラーパネルによる発電、ゴミや下水も地域内で再生する仕組みを構築し、自然光を利用した植物栽培なども盛り込んだ画期的なプランだ。高架線を中心にエコもビジネスも「回る」仕組みに注目が集まる。