レトロな看板で知る、スペインの広告の歴史。

  • 文:森本 徹

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BARCELONAバルセロナ

レトロな看板で知る、スペインの広告の歴史。

文:森本 徹

顔がひしゃげたキャラクターで有名な、鉄磨き液「NETOL」(上段左から2番目と3番目)のホーロー看板。1930年作。photograph by Akashi Photos

ホーロー看板といえば、たばこや「オロナミンC」の広告が頭に浮かぶが、日本でホーロー看板が登場したのは1890年頃といわれている。バルセロナでも時を同じくして製造が始まり、一世を風靡した。バルセロナ・デザイン・ミュージアムで開催中の、1890年~1950年頃までの看板広告を一堂に集めた展覧会は、こうしたホーロー看板やタイル製看板、段ボール製看板にフォーカス。カタルーニャ地方で製造されたものを中心に、250点以上で構成されている。その特徴は、なんといってもレトロ感あふれるキャラクターやイラストだ。現地の人には懐かしく、観光客には面白いと評判は上々。レトロな看板を通してスペインの広告デザインの魅力に触れたい。

Museu del Disseny de Barcelona

Plaça de les Glòries Catalanes, 37-38, 08018 Barcelona
最寄り駅:GLÒRIES
TEL:932-56-68-00
開館時間:10時~20時 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般3ユーロ
※開催中~3/31まで
www.museudeldisseny.cat