異星人と人間との交流を描く、韓国SF短編15編を収録。

異星人と人間との交流を描く、韓国SF短編15編を収録。

文:今泉愛子

『となりのヨンヒさん』 チョン・ソヨン 著 吉川 凪 訳 集英社 ¥1,980(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

宇宙がより身近になった未来に、人間は異星人とどう付き合うのか、社会はどう変わるのかを描いた韓国SF短編15編を収録。得体の知れない異星人ヨンヒの隣人スジョンと、人間よりも成長が遅く30歳でも3歳くらいにしか見えないペア人の子を養子にした主人公が示したのは、素朴な優しさだ。一方、3歳の時に火星に移住した「わたし」は地球から面会に来た姉を、冷静に観察する。厳しい受験競争や朝鮮民族の分断など、韓国の歴史や社会情勢を連想させる作品も多く興味深い。



グラフィックノベルで初、ブッカー賞候補作の衝撃とは?

なぜインディアンがカジノを? 部族と国家の歴史をひも解く。

人類と木との関係を壮大に描く、リチャード・パワーズによるピュリツァー賞受賞作。

異星人と人間との交流を描く、韓国SF短編15編を収録。
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