能登半島先端からヒマラヤまで、写真家・石川直樹の旅の記録『地上に星座をつくる』。

  • 文:今泉愛子

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『地上に星座をつくる』 石川直樹 著 新潮社 ¥1,925(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

写真家の石川直樹が2012年から文と写真で綴った70本の旅の記録をまとめた一冊。山形でマタギと山へ入り、チベットで年を越し、さまざまなルートでヒマラヤ遠征を繰り返す。その石川がヒマラヤより寒いと驚いたのが、流氷の始まりの地、ロシアの都市マガダンだ。世界を飛び回っているが、東京では短い距離を移動しただけで膝や腰が痛くなるという。能登半島にある銭湯から路上で牛の解体が始まるバングラデシュの日常まで、冷静な観察眼をもち旅の興奮を伝えている。



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