全作品が初公開! 『横尾忠則 在庫一掃大放出展』は、知られざる傑作に出合える貴重な機会です。

  • 文:脇本暁子

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展覧会のポスター。 デザイン:横尾忠則

エロスと妖しさが漂う圧倒的なビジュアルで、見る人を惹きつける現代美術家の横尾忠則。彼の手がけた作品は、1960年代の寺山修司のアンダーグラウンド劇団「天井桟敷」や唐十郎主宰の「状況劇場」のポスター、『ピンクガールズ』『Y字路』『瀧』シリーズなど、多岐にわたっています。見た人に鮮烈なインパクトを残す横尾ワ一ルドをはまさに、唯一無二なものです。

神戸にある横尾忠則現代美術館では、2012 年に開館して以来、あらゆるユニークな切り口で展覧会を開催してきました。18年9月15日から開催される展覧会のタイトルはなんと、『横尾忠則 在庫一掃大放出展』。美術館を特売セール会場に見立てたユーモラスな演出の中で、これまで展示されたことがなかった未公開を含む作品が一挙公開されます。

横尾自身が所蔵している作品や、美術館の倉庫の奥に所蔵されていた作品を中心に構成する一方、個人所蔵のものなど、横尾自身が「見るのが初めて(?)」とコメントしている作品もあるとか。知られざる傑作の掘り出しモノに出合えるかもしれない、貴重な機会をお見逃しなく!

『君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの I』 2009年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

『プール』 c.1983年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

『放たれた矢』 1994年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

『横尾忠則 在庫一掃大放出展』

開催期間:2018年9月15日(土)〜12月24日(月・振休)
開催場所:横尾忠則現代美術館
兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
TEL:078-855-5607(総合案内)
開館時間:10時〜18時(日~木) 10時~20時(金、土) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月 ※9月17日(月・祝)、9月24日(月・振休)、10月8日(月・祝)、12月24日(月・振休)は開館、9月18日(火)、 9月25日(火)、10月9日(火)は休館
入館料:一般 ¥700(税込)
www.ytmoca.jp