アジア最大規模の「東京アートブックフェア」が7月12日から4日間、東京都現代美術館で開催!

  • 文:Pen編集部

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10回目を迎える今年は、リニューアルして間もない東京都現代美術館が会場です。

国内外のアートブックやZINE、出版社やアーティストが一堂に会する、アジア最大規模のアートブックフェア「東京アートブックフェア(TOKYO ART BOOK FAIR)」。2009年のスタートより10回目を迎える今年は、7月12日(金)~15日(月)の4日間、リニューアルしたばかりの東京都現代美術館で開催されます。巨大なエントランスホールは、アートブックの販売スペースに。約120組の出展者のブースが並び、さながらストリートのような賑わいを見せることでしょう。

さまざまな展示やイベントも見逃せません。企画展示室地下2階では、9つの展示が見られます。毎回ひとつの国や地域の出版文化を紹介する定例企画「Guest Counry」は今年、インディペンデントの出版文化を牽引するアメリカにフォーカス。メイン展示となる「Radical Pages: A Section of American Zines」では、ニューヨークの写真家、レレ・サヴェリが主催する団体「8-Ball Community」を招待。MoMAなどで活動を展開してきた彼らのコレクションから、アメリカの出版カルチャーを語る上で重要なZINEを150タイトル展示します。「10 Years of The Thing Quarterly」の展示では、2007年から17年まで全34号刊行された雑誌『The Thing Quarterly』を紹介。ミランダ・ジュライやガブリエル・オロスコをはじめ、著名アーティストが手がけたさまざまなモノを、「雑誌」という形で販売したユニークな活動を振り返ります。

この他にも、サンフランシスコ近代美術館のアートライブラリの司書を務めるデイヴィッド・シニアによるトークショーや、日本のクリエイターによるアーティストブック展示、ライブパフォーマンスなど、連日企画が盛り沢山です。

日本だけでなく、世界のアートブックの「いま」を体験することができる4日間。この夏マストで行くべき、アートブックの祭典です。

「8-Ball Community」を運営するボランティアスタッフたち。彼らはニューヨークの駅構内のキオスクでZINEを販売するインスタレーション『The Newsstand』を仕掛け、その後MoMaなどの美術館を巡回したことで話題になりました。

The Thing Quarterly : Issue 1 Miranda July 展示「10 Years of The Thing Quarterly」で取り上げる『The Thing Quarterly』は、さまざまなアーティストの作品を「雑誌」として販売。第1号はミランダ・ジュライによるシャワーカーテンでした。

川島小鳥や平野太呂、ホンマタカシなど12人の日本人作家によるアーティストブックの展示も。他にも創設100周年を迎えた資生堂ギャラリーのカタログ展示など、出版物にまつわるさまざまな企画が催されます。

東京アートブックフェア 2019(TOKYO ART BOOK FAIR 2019)

開催期間:2019年7月12日(金)~7月15日(月・祝)
開催場所:東京都現代美術館
東京都江東区三好4-1-1
開場時間:11時~19時 ※12日のみプレビューのため15時~21時
入場無料(トークイベントは一部有料) ※12日のみプレビュー参加費として一般¥1,000(税込)
https://tokyoartbookfair.com