鈴木理策の展覧会『Water Mirror』で、瑞々しく澄みわたる“水鏡”...

鈴木理策の展覧会『Water Mirror』で、瑞々しく澄みわたる“水鏡”の世界に浸ってみませんか?

文:佐藤千紗

鈴木理策の展覧会『Water Mirror』で、瑞々しく澄みわたる“水鏡”の世界に浸ってみませんか?

『Water Mirror』より(以下同)。© Risaku Suzuki, Courtesy of Taka Ishii Gallery

水鏡とは、水面に映り込む影のこと。写真家・鈴木理策が2017年に発表した最新作品集『Water Mirror』は、木立に囲まれた湖や睡蓮の浮かぶ池など、水面に映し出された風景を捉えています。2018年1月20日(土)から2月24日(土)まで、渋谷のCASE TOKYO SPACEにて、その作品集をテーマにした展覧会『Water Mirror』が開催されます。

なめらかでつややかな水面に浮かぶ景色は、はっとするほど瑞々しく澄み渡り、見る人の心をつかみます。どこまでが実像でどこからが虚像かが曖昧で、見ているうちにぼんやりとさまざまなことが思い浮かんできます。水面のさざ波のようなブレのある写真は、別の世界への入り口が現れているよう。大判カメラによる精緻なディテールとブレやボケが混在する写真は、まるで京都の庭園を見ているかのような、心地よく抽象的な気分に誘います。

「見ること」を純粋に追求する鈴木理策。ライフワークともいえる故郷・熊野で撮影する桜、そして雪のシリーズから一貫して、彼は写っているものではなく見るという体験に焦点を当ててきました。たとえば代表作のひとつ「桜」では、花びらに埋もれるような、酔うような満開の桜の体験を視覚化しています。

展覧会では、オリジナルプリントがもつ鮮やかな色調がどう再現されたのかを明らかにするそう。思わず引き込まれてしまう、官能的なまでに美しい水の質感が作品の大きな魅力だけに、興味が尽きません。なにより、見たことのない風景を閉じ込めた水鏡に浸ってみてください。

鈴木理策の展覧会『Water Mirror』で、瑞々しく澄みわたる“水鏡”の世界に浸ってみませんか?

© Risaku Suzuki, Courtesy of Taka Ishii Gallery

鈴木理策の展覧会『Water Mirror』で、瑞々しく澄みわたる“水鏡”の世界に浸ってみませんか?

© Risaku Suzuki, Courtesy of Taka Ishii Gallery

『Water Mirror』

開催期間:2018年1月20日(土)~ 2月24日(土)
会場:CASE TOKYO SPACE
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビルB1
TEL:03-6452-6705
オープニング・レセプション:1月20日(土)18時~20時
トークイベント 鈴木理策 x 田中義久:1月27日(土)17時~18時30分

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