ご近所の店主がムービースターに!? BNPパリバ銀行が仕掛ける粋なポスターが話題

  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)

Share:

PARISパリ

ご近所の店主がムービースターに!? BNPパリバ銀行が仕掛ける粋なポスターが話題

文:髙田昌枝(パリ支局長)

地下鉄オデオン駅近くのUGCダントン館には5人の商店主が。並びのMK2にも、9人のポスターが並んだ。

コロナ感染対策のための規制がようやく緩和され始めたパリ。カルチャー施設も5月19日から、新規制のもとでの再開が決まった。そのパリで、4月半ばにサンジェルマン界隈のふたつの映画館に登場した新作ポスターが話題を呼んでいる。主演スターのポートレートに映画タイトルを載せた新作映画か?と思いきや、実はこれ、近所の商店やレストランのオーナーたちの肖像だ。

ポスターの仕掛け人は、BNPパリバ銀行。長引くコロナ禍に苦しむ飲食業や個人商店に、財政面だけでない支援を、と、フランス国内の250人の商店主をクローズアップ。「チョコレート職人、ジャンシャルル・ロシュー」「美容師エマニュエル・バレス」などが、まるで映画スターよろしく、こちらを見つめる姿が新鮮だ。地下鉄オデオン駅周辺の2館には、もちろん、近所の商店主たちのポスターが。200人分は、全国の支店などに張り出されるほか、カンヌやリヨン、ニースの全国11の映画館にも、それぞれのご近所商店主がお目見えする。

商業広告とはいえ、粋なアイデアに喝采の声が上がっている。

チョコレートでできたワニを抱える職人や美容師などが映画スターよろしくポーズをとる。