大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!

文:高橋一史

大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!

「写ルンです」やコンパクトカメラで撮られたスナップ写真を、「品がある」と言い表すのは似つかわしくないかもしれません。ですが、まだ 「 写真家」と呼ぶのも時期尚早な若き石田真澄さんによる世界の切り取りを眺めると、そう感じずにはいられないのです。

この3月まで女子高生だった彼女の被写体は、友人や日常生活です。写真の「みずみずしさ」は若さの表れ、「美しさ」は持ち前の感性、そして「確かなフレーミング」は撮影能力に由来しているのでしょう。チープなカメラを使った写真は、レンズの性能の悪さからゴーストやハレーションが出て、その特性を逆に打ち出す写真が現在流行しています。SNSが標準なミレニアル世代らしい表現方法であり、ファッション広告など商業写真でも用いられます。ただ、男性が撮る写真はときに、やや横暴だったり、挑発的な印象が強いことも。そこに芸術性があるかは別として、心の隙間にすっと入ってくる爽やかな炭酸飲料のような存在にはなりにくいものです。

石田さんのスナップ写真には、クリアな空気感があります。何を撮りたかったのか明確に伝わってきますし、構図も整っています(意図的にずらすことはあるにしても)。決して、「なんとなくカッコよく」ではないのです。写真づくりにおける作為的な狙いも感じられない自然さです。女生徒はごく当たり前にその場にいて、風景には時代に左右されない永遠性があります。試しに彼女の被写体を高校生でなく大人に、男性に、置き換えてみましょう。それでも成立することにお気づきかと思います。もし将来にプロ写真家になったなら、時を経ても多くの人の共感を得る写真を生み出していくに違いありません。

そんな彼女が4月に大学生になり、初の個展を東京の「表参道ROCKET」で開催します。撮りためた約160点の写真が一気にお披露目される、またとない機会です。ここに掲載の写真は、女の子らしいものが中心ですが、クールなイメージの写真もたくさんあり、そちらに心惹かれる人も多いはず。GW明けは表参道ヒルズ内の小さなギャラリーに足を運んでみてはいかがでしょうか。

大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!
大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!
大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!
大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!

大学に進学した写真家、石田真澄の、“品のいい” 高校時代のスナップが初の個展に!

© 石田真澄

石田真澄 写真展「GINGER ALE」

会期:5月12日(金)~17日(水)
会場:表参道 ROCKET
東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3階
TEL:03-6434-9059
開館時間:11時~21時
※14日(日)は〜20時、17日(水)は〜18時
無休
入場無料

www.rocket-jp.com

masumi-ishida.com