鉄とガラスがもつ大地の響きに耳を澄ませて器をデザインするアーティスト、...

鉄とガラスがもつ大地の響きに耳を澄ませて器をデザインするアーティスト、黒川雅之の展覧会にご注目を。

文:久保寺潤子

鉄とガラスがもつ大地の響きに耳を澄ませて器をデザインするアーティスト、黒川雅之の展覧会にご注目を。

清潔で透明なガラスも土から生まれました。なめらかな触感が、大地の記憶を呼び覚まします。

建築家・プロダクトデザイナーとして国内外で活躍する黒川雅之。「GOMシリーズ」「グランブルー・フィーノ」がMoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久コレクションに選定されている他、数々のコンペティションでの受賞歴をもちます。近年では「東洋の美意識」をテーマに中国の大学で客員教授を務めるなど講演会も多数開催し、反響を呼んでいます。そんな黒川の原点ともいうべき、鉄とガラスで展開される世界観を表現した展覧会『黒川雅之 陰と陽の世界』が、2018年7月19日から7月28日まで、「銀座一穂堂」にて開催されます。

「荒々しくごつごつとした鉄、透明でつるつる、純粋な雰囲気をもったガラス。どちらも大地から生まれたものです。土から生まれ、制作段階では灼熱の地獄の中、ドロドロになり、形を与えられてこの世に登場する。僕は鉄とガラスがもつ、深い大地の響きに耳を澄ませながらデザインしています」と、黒川は語ります。

黒川は、長きにわたるキャリアの中で「デザインとはなにか? 」を常に自問自答してきたと言います。「デザインは詩のようなもの。言葉で世界を紡ぐのが詩人ならば、デザイナーというのはモノや存在で詩を書くのです。普遍的で永遠的な詩を書いていきたい」。一過性の使い捨てのモノではなく、大地から生まれた鉄瓶の原型に想いを馳せること、ガラスという素材がくぐり抜けてきた炎の厳しさを想像すること。「陰と陽の世界」と題された本展では、シンプルでモダンな器の中に、大地の詩を読み取ることができるでしょう。

鉄とガラスがもつ大地の響きに耳を澄ませて器をデザインするアーティスト、黒川雅之の展覧会にご注目を。

黒川は、鉄という荒々しい素材に知的なフォルムを与えることで、その美しさを引き出します。

鉄とガラスがもつ大地の響きに耳を澄ませて器をデザインするアーティスト、黒川雅之の展覧会にご注目を。

伝統美をベースとし、シンプルですが力強さを感じさせる器。現代の住空間にも溶け込む‟用の美”を体現します。

『黒川雅之 陰と陽の世界』—デザイナー黒川雅之が創る鉄とガラスの形—

開催期間:2018年7月19日(木)〜7月28日(土)
開催場所:銀座一穂堂
東京都中央区銀座1-8-17 伊勢伊ビル3F
TEL:03-5159-0599
開廊時間:11時〜19時
休廊日:月
会期中入場料無料
http://jp.ippodogallery.com

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