いまの自分に想いを馳せる「航路の途上 ON THE ROUTE」開催中!

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    千葉県成田市のNAAアートギャラリーにて、世界との繋がりを見つめ直す「航路の途上 ON THE ROUTE」展が開催中です。

    私たちの生きるいまは、時間や場所に捉われず、個人レベルで世界と関わることができる、そんな時代です。物流やインターネットの発達によって、国境を越え多くの人やもの、情報が毎日行き交い、何も繋がりを持たず一日を過ごすことの方が難しいほどです。そんな日々変化し、たえず発信者であり受信者でもある、双方向的な状況で私たちは選び、考え、独自のやり方で世界との繋がり方を常に更新しつづけています。それは一方ではグローバルなものであり、他方では私的なものでもあるといえるでしょう。

    今展示では、こうした世界との繋がりを「航路」と捉え、広い世界と個人との間を結ぶルートが多様で、かつそのすべてが途上にあるという仮定のもと、現代における多様な「航路」、つまり世界とのつながりを、日本画の技法を活かし、屏風を変形させたり、箔を用いたりする作品を手掛ける市川裕司さん、郵便や移動を連想させる素材を用いて、「時間」と「場所」の関係性をテーマに制作を続ける太田三郎さん、風景の普遍性や写真行為の形而上学性を追求する川久保ジョイさんの3人のアーティストの作品を通し見つめます。

    今回のこの展示会は東京都現代美術館チーフキュレーター長谷川裕子さん指導のもと、多摩美術大学の展示会設計ゼミが企画したもの。これからのアート界を担う若者の考える航路の途上で、私たちのいまを見つめてみませんか。(Pen編集部)

    市川裕司 Yuji Ichikawa
    《世界樹Ⅰ》2014年/素材:アルミ箔、ポリカーボネート、樹脂膠/6900×12000mm
    撮影:島村美紀

    太田三郎 Saburo Ota
    《キバナコスモス・1991年7月6日東京都練馬区光が丘》1991年/素材:和紙、種子、シャーレ/直径11.5cm

    川久保ジョイ Yoi Kawakubo
    《The Waterfront#21》2012年/素材:archival pigment print/96×120mm

    「航路の途上 ON THE ROUTE」

    開催期間:11月7日(土)~11月23日(月)
    会場:会場:NAAアートギャラリー 成田国際空港第1ターミナル中央ビル5F
    千葉県成田市成田国際空港内NAA ビル
    開館時間:9時~22時(最終日のみ17時まで)
    NAAアートギャラリーWebページはこちら