「若冲」がふたたび日本にやってくる。早く福島に行かないと!

    Share:

    伊藤若冲『鳥獣花木図屏風』(右隻)

    これまでに仙台、岩手と東北の2美術館を巡回した東日本大震災復興支援 特別展『若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命』。ついに今週末から最後の開催地・福島県立美術館にやってきます。

    世界的に知られる米国カリフォルニアのプライスコレクションは、伊藤若冲、円山応挙や長沢芦雪など江戸時代の絵師の傑作を集めています。コレクターのジョー・プライスは若冲が注目を集める以前の1950年代からコレクションを始め、唯一無二の作品群を収集。
    2006年に「最後の里帰り」として日本で開かれた展覧会『若冲と江戸絵画』では4会場で82万人を動員、若冲ブームを巻き起こしました。今回の展覧会は、前回で最後の里帰りだったはずのプライスコレクションが、再び日本で見られる非常に貴重な機会。
    東日本大震災復興支援の一環として、生命の輝きと喜びに溢れる江戸絵画を仙台・岩手・福島の東北3美術館で見てほしいという、プライス夫妻の願いから実現したものです。収益の一部は被災地に寄付される、というのももちろん重要ですが、プライスコレクションを日本で見られるチャンスを逃す手はありません。

    この夏の旅行は、『若冲が来てくれました』展を見に、ぜひ東北へ!(Pen編集部)

    長沢芦雪『白象黒牛図屏風』(右隻)

    東日本大震災復興支援 特別展
    『若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命』

    7/27~9/23 福島県立美術館
    ●福島市森合字西養山1番地
    TEL:024-531-5511
    開館時間:9時30分~17時(入館は閉館30分前まで)
    休館日:月(祝祭日を除く)、祝祭日の翌日(土、日は除く)
    入場料:一般・大学生¥800 高校生以下無料
    http://www.art-museum.fks.ed.jp/exhibition/jakuchu.html