Chim ↑ Pomが歌舞伎町のビルから新プロジェクトを始動、「スクラップ&ビルド」を体感せよ!

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    常にあっと驚く発想で、私たちを衝撃の渦へと巻き込んでゆくアーティスト集団Chim ↑ Pom。彼らの新たなプロジェクト『また明日も観てくれるかな?』が、新宿の歌舞伎町で開催されます。

    国内での大規模個展は実に3年ぶり。会場は、歌舞伎町振興組合ビル。こちらは会期終了後に解体が決定しているという場所で、丸ごと1棟(地下1階から地上4階まで)を使って展示が行われます。テーマは「スクラップ&ビルド」。会場が解体されると同時に作品も破壊されるという内容で、破壊さればらばらになった作品は、拾い集めて再構築されます。そこに先日惜しくも解体された渋谷パルコのネオンサイン「C」と「P」なども加わって、プロジェクト第2弾となる個展へつながるという流れです。

    2020年の東京オリンピックに向けてまさに「スクラップ&ビルド」真っただ中の東京。1964年の東京オリンピックを契機に経済大国への道筋を得たわけですが、当時とは社会的にも経済的にもまったく状況が異なる中、同じ活況を重ねてもよいのか?そんな現在の東京の姿を彼らなりに考え、日本人の「青写真の描き方」を問い直す試みです。

    会期中は展示と合わせてイベントも開催。菊地成孔、会田誠、伝説のプロデューサー・康芳夫、どついたるねん、鉄割アルバトロスケットなど、そうそうたるメンバーが集います。

    「スクラップ&ビルド」を繰り返してきた日本の歴史を改めて考える機会になりそうな『また明日も観てくれるかな?』。今回の歌舞伎町と、第2弾の個展と合わせて観ていきたい展覧会です。(Pen編集部)

    展覧会名の『また明日も観てくれるかな?』は、タモリが「笑っていいとも」最終回にも関わらず、その言葉で締めくくったことに由来。会場のビルが今回で最後(=スクラップ)になるとしても、その後の未来(=ビルド)にフォーカスしているのです。
    Photo by Leslie Kee

    『また明日も観てくれるかな?〜So see you again tomorrow, too?〜』

    開催期間:10月15日(土)~31日(月)
    開催場所:歌舞伎町振興組合ビル 
    東京都新宿区歌舞伎町1丁目19-3
    開館時間:13時~22時
    会期中無休

    入場料:¥1,000(展覧会のみ)/ ¥3,000円+1ドリンク(イベント+展覧会)
    問い合わせ先/info.chimpom@gmail.com

    ●イベント

    Day1:10月15日(土)22時~16日(日)6時
    Day2:10月28日(金)22時~29日(土)6時
    http://chimpomparty.com