稀代のイメージメーカー、ジャン=ポール・グードの世界に迫る『In Goude we trust!』がシャネル・ネクサス・ホールで開催。

  • 文:Pen編集部

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香水のボトルをボウリングに見立てたキャンペーンフィルム。『Chance』 CHANEL, Paris, 2015 © JEAN-PAUL GOUDE

イラストレーターとしてキャリアをスタートさせ、写真、映像といった分野でも活動を続けるジャン=ポール・グード。シャネルと20年にわたってつくり上げてきたコマーシャルフィルムや、自身の発表してきたビジュアル作品を、グード自らがセレクトした個展『In Goude we trust!』が、2018年11月28日から12月25日まで、シャネル・ネクサス・ホールで開催されます。

展覧会は、シャネルとの仕事と、グード自身の最もパーソナルな作品群の2部構成。前半のパートでは、彼が手がけたシャネルのキービジュアルやコマーシャル映像を紹介。窓から女性たちが叫びをあげる姿が印象的だった男性用フレグランス「エゴイスト」のCM映像や、女優のヴァネッサ・パラディが小鳥に扮したフレグランス「ココ」のCM映像を放映。いずれも鮮烈で、記憶に残っている作品ばかりです。

後半のパートでは、1980年代のグレース・ジョーンズをはじめ、多様な人種の女性をミューズに迎えた作品が見どころ。ドローイングやスケッチとともに、イメージの源泉を垣間見ながら彼の創作過程を知ることができます。会場内にはミニシアターも設置され、グードの初期の作品からいまにいたる活動をまとめた映像『So Far So Goude』を上映。また、展覧会の開催に合わせ、シャネル・ネクサス・ホールの公式サイトでグードが監督した特別フィルムも公開、そこにはシャネルのビューティアンバサダーを務めるモデルのKōkiが登場します。グードいわく、「私の歴史、人生そのものを少しでも知ってもらえたら嬉しい」。一度見たら忘れることはできない、”イメージメーカー”と称される彼の世界をひも解く展覧会です。

ヴァネッサ・パラディを籠の中の小鳥になぞらえた、香水「ココ」の広告ビジュアル。『Vanessa Paradis for Coco』Photographic allegory, Paris,1993 © JEAN-PAUL GOUDE

80年代、グレース・ジョーンズはグードのミューズでした。『Blue-black in black on brown』New York, 1981© JEAN-PAUL GOUDE

『In Goude we trust!』
開催期間:2018年11月28日(水)~12月25日(火)
開催場所:シャネル・ネクサス・ホール
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
開館時間:12時~19時30分 ※11月30日のみ12時~17時
TEL:03-3779-4001
会期中無休
入場無料
https://chanelnexushall.jp/program/2018/jeanpaulgoude