女性ファラオの像も初来日! メトロポリタン美術館の「古代エジプト展」。

    Share:

    『ハトシェプスト女王像の頭部』 Rogers Fund, 1931 (31.3.153)
    新王国時代(紀元前1473~前1458年頃)石灰岩、彩色 47.8×38.1×47.3cm

    世界有数のエジプト・コレクションを誇る、ニューヨークのメトロポリタン美術館。その優れたコレクションから、“女性”をテーマに厳選された約200点が、東京都美術館で日本初公開されています。展覧会のテーマは「女王と女神」。女性ファラオや、愛と豊穣をつかさどる女神・ハトホルの像、王家の女性たちが身に付けた豪華な装身具など、展示品のひとつひとつが、悠久の時を経てなお艶やかさを伝えます。見逃せないのは、古代エジプト史において最も重要な女王、ハトシェプストの像。これはハトシェプスト女王が自らのために築いた巨大葬祭殿を飾った像の一部で、もとは高さ3.4mもの全身像でした。夫トトメス2世の死後、ファラオとなったハトシェプストは、約20年間在位。男性が多かったファラオという立場を示すため、ハトシェプスト女王の像も頭巾や腰布をまとい、髭を付けた男性として表現されることが多く、今回の展示された頭部も付け髭がついていた可能性があるそうです。いまだ謎の多い古代エジプト、“女性”を切り口にしたこの展覧会で、そのミステリアスな歴史の扉を開けてみませんか。(Pen編集部)

    『セクメト女神像』 Henry Walters. 1915 (15.8.1)
    新王国時代(紀元前1390~前1352年頃)花崗閃緑岩 176×45.7×94cm

    『ヤマネコで飾られたカフ風のブレスレット』 Rogers Fund, 1926 (26.8.121a)
    新王国時代(紀元前1479~前1425年頃) 金、紅玉髄、ラピスラズリ、青緑色ガラス 16.8×5.1×2.2cm

    『メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神』
    7月19日(土)~9月23日(火)(東京会場)

    東京都美術館
    東京都台東区上野公園8-36
    TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
    開館時間:9時30分~17時30分(金曜と8/12~17は20時まで、いずれも入室は閉室30分前まで)
    休:月(ただし7/21、9/15、9/22は開室。7/22、9/16は閉室)
    料金:一般¥1,600
    http://met-egypt2014.jp


    10月13日(月・祝)~2015年1月12日(月・祝)(神戸会場)

    神戸市立博物館
    兵庫県神戸市中央区京町24番地
    開館時間:9時30分~17時30分(火~金、日)
    9時30分~19時(土)いずれも入館は閉館の30分前まで
    TEL:078-391-0035
    休:月(ただし祝日および12月22・29日、1月5日は開館)、12月31日、1月1日
    料金:一般¥1,500
    http://met-egypt2014.jp