「ヴァン クリーフ&アーペル」がおくる日仏の美と技の競演! 京都で繰り広げられる美しき世界をぜひご堪能あれ。

  • 文:小長谷奈都子

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「ヴァン クリーフ&アーペル」がおくる日仏の美と技の競演! 京都で繰り広げられる美しき世界をぜひご堪能あれ。

《バード クリップ》 ヴァン クリーフ&アーペル コレクション 1924年 プラチナ、エメラルド、サファイア、ルビー、オニキス、ダイヤモンド Patrick Gries © Van Cleef & Arpels

1906年の創業以来、洗練された優美なデザインで世界中の女性を魅了し続ける、フランスのジュエラー、ヴァン クリーフ&アーペル。自然界に多く着想を得た豊かな創造性と卓越した技術で生み出されるハイジュエリーの評価も高い。そのハイジュエリーを中心とした展覧会が世界各国の美術館で開催されているが、今年の舞台は京都に決定。

『技を極める-ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸』と題された本展。第1章では、ヴァン クリーフ&アーペルの一世紀にわたる展開を紹介する。第2章では、さまざまな素材を組み合わせ、技を極めた超絶技巧ともいえるヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリー103点と、長い歴史の中で磨き上げられてきた七宝や陶芸、漆芸、金工など、日本の最高峰の工芸作品41点を並べて展示。そして、第3章は、ハイジュエリーと工芸作品の組み合わせ。全体では合計330点の技の極みが並ぶ、圧巻の展示構成となっている。

フランスと日本の粋を集めた美の競演。それぞれの対比や結びつきから、両国が誇るクラフトマンシップについて理解を深める絶好のチャンスだ。

ちなみに本誌5/15号(5/1発売)の連載「利休によろしく」では、「装う」をテーマにヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーと、京友禅の老舗である千總所蔵の江戸後期の小袖を並べて紹介。ハイジュエリーは本展にも出品されている逸品。そちらもぜひチェックを!

《ダンスーズ エスパニョール クリップ》 ヴァン クリーフ&アーペル コレクション 1941年 プラチナ、ゴールド、ルビー、エメラルド、ダイヤモンド Patrick Gries © Van Cleef & Arpels

四代長谷川美山 《京都名所図透彫飾壺》 京都国立近代美術館蔵 明治〜大正時代 陶器、色絵金彩上絵付け 撮影:木村羊一

十二代西村總左衞門 《孔雀図》 京都国立近代美術館蔵 1900〜1910年 絹糸、刺繍、屏風 撮影:木村羊一

『技を極める-ヴァン クリーフ&アーペルハイジュエリーと日本の工芸』

会場:京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
会期:4月29日(土・祝)〜8月6日(日)
休館日:月、6月13日(火)、7月18日(火)
※7月17日(月・祭)は開館
観覧料:¥1,500
問い合わせ:075-761-4111
http://highjewelry.exhn.jp/