ガウディとアムステルダム派、その共通点は?
AMSTERDAM アムステルダム

ガウディとアムステルダム派、その共通点は?

文:ユイ キヨミ

ガウディがデザインしたインテリアの展示。建物だけでなく、内装や調度品もデザインする総合芸術的な考えも共通点のひとつ。photograph by Kiyomi Yui

20世紀初頭にオランダで流行した建築様式のアムステルダム派と、建築家のアントニオ・ガウディとの意外な共通点をテーマにした展覧会、『ガウディとアムステルダム派』が開催中だ。会場となっているヘット・スヒップ美術館は、労働者の集合住宅として建てられたアムステルダム派様式の代表的な建築。その特別展会場でガウディを、常設展でアムステルダム派を詳細に紹介し、両展示を観ることで、これまで語られなかった両者の共通点を来館者自らが発見していくという仕掛けだ。幾何学的な造形や、曲線や曲面を多用する表現主義、根底に流れる社会主義的思想など、巨匠ガウディとの比較を通してアムステルダム派への理解を深める貴重な機会だ。

Amsterdamse School Museum Het Schip

Oostzaanstraat 45, 1013 WG Amsterdam 
TEL:020-686-8595 
開館時間:11時~17時 
休館日:月 
料金:一般15ユーロ 
※開催中~2019年3/31
※NS AMSTERDAM CSよりクルマで10分 
www.hetschip.nl

ガウディとアムステルダム派、その共通点は?