米軍の旧司令部が、映像専門のギャラリーに。

  • 文:河内秀子

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BERLINベルリン

米軍の旧司令部が、映像専門のギャラリーに。

文:河内秀子

「マーブルギャラリー」と呼ばれる大理石を使ったホール。オーナーのマルクス・ハンネバウアーが長年かけてコレクションした映像作品が流される。photograph by Gianni Plescia

かつてアメリカ軍の司令部だった建物が、ビデオアート専門のプライベート・ギャラリー「フルエントゥム」に。豪奢な建築をそのままに活かした贅沢な空間が、大きな話題を呼んでいる。
もとはナチスの空軍司令部として1936年に建てられた建物だったが、敗戦を受け、戦後は米軍の管轄下に置かれていた。ケネディからレーガンまで、歴代大統領を迎えてきた由緒ある建物でもある。94年に民間に引き渡されて以降は、映画のロケ地にもたびたび使われてきたが、2010年に現在のオーナーが入手。今春、ようやく一般に門戸が開いた。大理石に包まれた静謐な空間は大迫力の映像作品を際立たせる。歴史を感じながら、じっくり鑑賞しよう。

Fluentum

Clayallee 174, 14195 Berlin
最寄り駅:OSKAR-HELENE-HEIM
TEL:212-570-3600
開館時間:土曜の11時~14時のみ
休館日:月~金、日
無料
www.fluentum.org