ゴッホから現代作家まで、 映画人が美術館を開館。

  • 文:原口純子

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文:原口純子

ゴッホから現代作家まで、 映画人が美術館を開館。

美術館は、北京中心部から東北へクルマで約1時間の場所に位置し、オーナーの趣味であった乗馬のクラブハウスを改築したもの。周囲には豊かな自然が残り、都心の雑踏を離れてアート鑑賞に集中できる。

近年開館ラッシュに沸く、中国のプライベート・ミュージアム。その多くは上海に集中していたが、このたびついに北京にも登場した。 
オーナーは、大作映画の製作で知られる総合娯楽企業「華誼兄弟(ホアイシオンディ)」の創業者・王中軍(ワン・チョンジュン)。ゴッホやピカソといった大家の作品から中国の現代アートまで、彼が約20年の歳月をかけて収集した渾身のコレクションを展示する。シンプルで美しい純白の展示施設の外には、約2万2000㎡の広大な敷地に199本もの松が植えられており、その美しい風景はもはやひとつの名物。中国の娯楽王のスケールを感じられる新名所として、ぜひ訪れたいスポットだ。

ゴッホから中国の現代アーティスト・張暁剛(ジャン・シャオガン)まで、多彩な作品を展示。