20世紀にデザインされた、21世紀を検証。
LONDON ロンドン

20世紀にデザインされた、21世紀を検証。

文:宮田華子

ガエタノ・ペッシェのアームチェアなどが並ぶコーナー。プラスティックを多用したポップな色合いに時代を感じる。photo : Felix Speller for the Design Museum

スマホやネットなくしてはありえない現在の生活を、20年前に想像できただろうか? デザインミュージアムで開催中の『家の未来展』は、20世紀に想像した21世紀の生活を伝える展覧会だ。 「スマート生活」「移動生活」など7つのテーマで、1950年代以降のデザイナーや建築家が描いた、21世紀の家電や建築、家具などを展示している。想像通りに進化したものから、実現しなかったものまで、昔描いた未来といまを比較できるのが楽しい。現在から十数年後の近未来を予想する映像も上映されて、進歩を礼賛するだけでなく、利便性を追求する危険性もチクリと警告している。過去から未来まで、「進歩」を考えさせるユニークな展覧会だ。

The Design Museum

224-238 Kensington High Street, London W8 6AG
最寄り駅:HIGH STREET KENSINGTON
TEL:020-3862-5900
開館時間:10時~18時(第1金曜は~20時)※入館は閉館の1時間前まで
休館日:12/24~26
料金:一般14.50ポンド
※開催中~3/24
https://designmuseum.org

20世紀にデザインされた、21世紀を検証。