茶の湯デザイン


茶の湯デザイン

木村宗慎 監修 ペン編集部 編 ¥1800(税抜)

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《あの“幻”の名特集が、内容を大幅増補して、ついに書籍化!》その昔、中国から渡来した茶は、時を経て「茶の湯」というアートになった。戦国の時代に変革のときを迎え、いまも受け継がれる伝統美の極みだ。ある茶人は、こう言った。「茶の湯の本質は、センスや美意識にある」千利休が時代の寵児だった頃から、茶の湯はずっと、互いの美意識を発露して、客をもてなすクリエイティブな遊びだったのだ。茶室を知り、茶碗の魅力を解き明かし、茶筅、茶器、茶杓など、茶道具の斬新なデザインに目を瞠る。そして、茶の湯に欠かせない花、懐石、美しい菓子から抹茶まで、伝統に磨き上げられた「茶の湯デザイン」を、いまこそ学ぼうではないか。

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目次

空間 名席を訪ねて知る、茶室というデザイン

有楽苑 如庵――アイデアに溢れた、 “小気味”よい空間。
大徳寺 三玄院 篁庵――ポスト利休を象徴する、開放的な茶室。
妙喜庵 待庵――わずか二畳に凝縮された、利休の美意識。
大徳寺 孤篷庵 忘筌――時代の変化を取り込む、巧みなデザイン
名席のディテールを伝える、「起こし絵図」

“真・行・草”で知る、茶室という空間。

二条城 黒書院――茶の湯の空間は、書院造りに遡る。
大徳寺 孤篷庵 直入軒――落ち着いた品格が漂う、遠州の書院造り。
大徳寺 聚光院 閑隠席――利休の精神を、随所に感じる草庵。
表千家 不審菴――立体的な天井と、端正な柱が美しく調和。
桂離宮/修学院離宮――茶室と住居が融合した、ふたつの離宮。
床のしつらえにも“真・行・草”がある。

匠が工夫を凝らした、茶室建築の変遷。

現代の茶室空間に、求められるものは?

クリエイターが提案する、モダン茶室。
佐川美術館「樂吉左衞門館」
――水没する小間と水上の広間が、非日常へと誘う。
隈研吾「TEEHAUS」/「浮庵」
――茶室は、素材のよさや可能性を見極める実験室。
椅子とテーブルの茶の湯、「立礼(りゅうれい)」は是か非か。

利休時代、こんな自由な茶室があった!――黄金の茶室/蛍籠

さらに理解を深める、キーワード集。〔一〕

道具

◇茶碗◇茶碗はどのように、変遷してきたか。
樂茶碗――15代続く茶の湯の理想形は、いまなお進化中。
高麗茶碗――茶人たちが見出した、「不完全」という名の美。
国焼茶碗――萩や唐津など、日本で開花した個性豊かな器。

◇茶筅◇カタチに秘められた、流派による美意識。
◇掛軸◇書のなかに、茶会のテーマを象徴する。
◇薄茶器◇茶の湯の奥深さを示す、ミニマルなフォルム
◇濃茶器◇一国一城の価値もあった、ブランド茶入。
◇水指◇“オンリーワン”のためなら、海外発注も。
◇釜◇鋳物ゆえに豊富な、造形のバリエーション
◇茶杓◇茶人自ら手で削る、究極の造形美。
◇箱書◇茶人の心意気が、道具の価値を高める。
◇自然素材◇「使い捨て」にこそ、もてなしの心が宿る。
◇茶人好み◇茶人がアート・ディレクションした名品たち。
◇見立て◇「見立て」「やつし」「取り合わせ」の醍醐味。

さらに理解を深める、キーワード集。〔二〕

花 「花」と「茶の湯」、その絢なる関係とは。

さらに理解を深める、キーワード集。〔三〕

菓子 季節を表し、一期一会の茶席を彩る。

さらに理解を深める、キーワード集。〔四〕

懐石 茶事のための料理、「懐石」を読み解く。

◇盃・椀◇一瞬にして目を奪われる、ユニークな意匠。
◇箸◇崇高な思いが生んだ、機能美の極致。

互いの美意識を交わす、“一客一亭”の茶会。

さらに理解を深める、キーワード集。〔五〕

抹茶 お茶に込められた、もてなしの心。

いちばん美味い抹茶は、ここで作られる。

栄西から始まった、茶の湯の歴史を学ぶ。

私見としての「茶の湯の原理」、試論としての「茶の湯デザイン」