
迷って横丁、探して酒場。
2017年 06月01日号 No.429 ¥630(税別)
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飲む時は ━━ ひとまずスマホを置いて、ふらりと店を探したい。目指すべきは横丁だ。夜の闇をさまよい歩けば、あちらからも、こちらからも、魅惑の酒場が呼んでいる。裏渋谷・神泉でグラスを傾け、大阪・ウラなんばで立ち飲み行脚、仙台では名酒場を巡礼……。個性豊かな横丁&飲み屋街に、酒飲みたちがこよなく愛する㊙アドレスもこっそり紹介。ハシゴ酒にはまって、帰れなくならぬようご用心。
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すぐにスマホで検索してしまう現代人……。でも、飲みに行く時は、店にふらりと迷い込むのが楽しいのです! 今回のPenは、迷い込むのに最適な横丁や酒場を大特集しています。神泉に北千住、新橋、三軒茶屋、西荻、京都、大阪の横丁や飲み屋街をはじめ、飲み好きの人たちがこっそり教えてくれた行きつけの名酒場も必見。扉の写真は北千住にある立ち飲みの串カツ屋「天七 本店」のコの字型カウンター。オープンと同時にこの活気です。ほら、いますぐ飲みに行きたくなってきませんか? -
東京でいまもっとも注目されている飲み屋街が、京王井の頭線・神泉駅周辺のエリア。渋谷の喧噪からほどよく離れた、道玄坂上から旧山手通りに抜ける商店街は「裏渋谷」とも呼ばれ、ここ10年ほどで急速に酒場が増えました。開放的なテラスと地鶏料理が自慢のビストロ、予約を取るのも困難なほど大人気なイタリアン・バル、老舗酒販店が展開する全面ガラス張りのワインバーなど、この界隈はスマートで洒落た店が目立つのが特徴。旬な酒場がひしめき合う新時代の飲み屋街は、要チェックです。 -
このページでは、9人の酒場好きに、愛する酒場をこっそり教えてもらっています。本当は秘密にしておきたいくらいお気に入りのお店なので店名は伏せています。たとえば、酔っぱライター江口まゆみさんが紹介するこちらの酒場。赤坂・溜池山王エリアにあって、味、質、量の三位一体をバランスよく低価格で実現。フォアグラのごとき名物「白レバー」は、1串なんと200円。他店の価格ならその倍はする逸品で、「あり得ないほどお得な焼き鳥屋」です。さて、こちらはどこにあるのでしょうか? まずは自力で探してみてください。 -
本業のグラフィック・デザインのかたわら、日本全国の居酒屋を訪ね歩き、その魅力を発信し続ける太田和彦さん。訪れるたびに発見があるという、仙台・文化横丁を案内してくれました。仙台で最も古い歴史を誇る横丁、通称「ブンヨコ」は、新旧の名酒場の宝庫のようなエリア。全国の酒場好きが憧れる文化遺産のような名店「源氏」を皮切りに、100銘柄の日本酒を揃える銘酒店、美人女将が取り仕切る居酒屋、地元で愛され続ける餃子店までハシゴ酒した一夜を、太田さんが自ら綴ります。 -
食情報を発信するSNSやブログが大人気で、つまみのレシピ本も好評を博している食の編集者・ツレヅレハナコさん。「生まれ育った中野のブロードウェイ脇のエリアこそ、どの路地を曲がっても酒場がある飲み屋天国なんです!」と、お薦めの酒場を案内してくれました。ハイボール専門店からサワー専門店、ハイレベルな酒肴が楽しめる立ち飲み屋、使い勝手のよいビアパブ、宴会もできる大箱の名居酒屋、サバ専門店まで。中野駅からすぐのエリアで、大満足のハシゴ酒が叶います。 -
素敵な女将がいる酒場には、ついつい通ってしまうものです。このページでは、笑顔や心配りが光る、看板女将がいる店を紹介しています。東京からは、自然派ワインバーの女将とテキーラ専門店のプレミアムテキーラに魅せられた女将が登場。関西からは、白味噌風味のおでんと焼酎を味わえる店の女将と、こだわりの銘柄ばかりを揃える日本酒バーの女将が登場しています。酒もつまみも、女将との会話も楽しめる注目の4店。ぜひ訪れてみてください。
目次
迷って横丁、
探して酒場。
街の個性を映し出す、魅惑の横丁へ。
東京・神泉│ 旬な酒場に沸いている、新時代の飲み屋街・神泉。
東京・北千住│「 もつ」の聖地・北千住で、下町の情に酔いしれる夜。
東京・新橋│ サラリーマンの憩いの場、新橋で新感覚のハシゴ酒を。
東京・西荻窪│ 西荻の酒はきっと沁みる、東京で働くあなたに。
東京・三軒茶屋│ 多彩な酒場が集中した、三茶の三角地帯に迷い込む。
京都・裏寺&柳小路│ 歴史が薫る飲んべえ天国、裏寺&柳小路がアツイ!
京都・先斗町│ 秘められた魅惑のストリート、先斗町は番号路地を目指せ。
大阪・ウラなんば│ 安い、ウマイ、早いの名店揃い、立ち飲みならウラなんばだ!
私が愛する名酒場、こっそり教えます。
推薦人 嶋 浩一郎 クリエイティブ・ディレクター/編集者│飲むなら、この兄弟の肴で!
推薦人 江口まゆみ 酔っぱライター│あり得ないほどお得な焼き鳥屋。
推薦人 倉本康子 モデル│ちーちゃんに癒されるおでん屋。
推薦人 大竹 聡 作家/エッセイスト│豚の「焼き鳥」は味噌ダレで食す。
推薦人 森 一起 ライター/作詞家│煮込み100円台の理想郷。
推薦人 梶原由景 クリエイティブ・ディレクター│極上のねぎま鍋をぜひ味わって。
推薦人 内藤貞保 フォトグラファー│ぐじの塩焼きが絶品な京の割烹。
推薦人 井川直子 ライター│新宿文化を継承する、正統酒場。
推薦人 曽束政昭 まんぷくライター│漁師料理ネギアナの感動が甦る。
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いま行くべき、ニュースタイルの角打ち4選。
今宵会いに行きたい、看板女将ここにあり。
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ツレヅレハナコが案内、中野路地ホッピング
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