
デヴィッド・ボウイを見たか?
2017年 02月01日号 No.421 特別定価693円(本体630円)
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これほど多くの人々を惹きつけた、カッコいい男はいないんじゃないか。
音楽を軸に、社会を、価値観を揺さぶった男──デヴィッド・ボウイ。
貪欲で、面白いものに敏感で、本当にやりたいことをやり、自ら進んで変化した。
彼こそは「スターマン」、常に鮮烈なロックをもたらす「地球に落ちて来た男」だった。
2016年1月8日、69歳の誕生日に発表した『★』の衝撃は記憶に新しい。
瑞々しい楽曲を世に送り出した2日後、彼は逝った。だがそれは終止符ではない。
なぜなら未発表音源のリリースは続行中。ロンドンで始まり9カ国を巡回、
150万人以上が来場した『DAVID BOWIE is』展も、ついに日本に上陸。
巨星は天に昇り、輝きを増した。そのクリエイションをいまこそ耳と目に焼き付けろ!
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デヴィッド・ボウイ――音楽を軸としながら、社会を、私たちの価値観を底辺から揺さぶった稀代のロックスター。音楽解説に始まり、決定的瞬間を捉えたベストショット、ファッション、恋愛、とボウイの軌跡を多角的に取り上げます。ボウイを40年来撮り続けてきた写真家・鋤田正義さんが、話題の『DAVID BOWIE is』展オフィシャルサポーターを務める女優・二階堂ふみさんを撮り下ろしたセッションも必見です。 -
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館が企画した『DAVID BOWIE is』展。音楽を聴きながら巡るという、画期的な展覧会です。直筆の楽譜や衣装など初公開となるアーカイブはファンを驚かせ、9カ国を巡回し来場者150万人以上という驚異的な数字を叩き出した話題の展覧会が、1月8日から東京でも始まりました。Penはひと足早く昨年開催されたボローニャ会場での模様を取材、見どころを紹介します。 -
時代とともに、デヴィッド・ボウイの音楽スタイルは大きく変わっていきました。ここでは、創成期、グラム・ロック、プラスティック・ソウル、ベルリン、転換期、メインストリーム、原点回帰、実験性、21世紀、最終章と10の時代に分け、その軌跡を辿ります。グラム・ロック期や伝説のベルリン3部作を生み出した背景、80年代の爆発的ヒットからラスト・アルバムの『★(ブラックスター)』……。常に明確なビジョンをもって自身を表現し続けてきた、彼のたぐいまれな才能に驚くはずです。 -
デヴィッド・ボウイがスターの座に登りつめようとしていた1972年に、ボウイの公式カメラマンだった男、ミック・ロック。「70年代を映した男」と呼ばれる彼が、ボウイの決定的瞬間を撮った一枚をセレクトするとともに、被写体としてのボウイの魅力や当時のエピソードを、フォトグラファーならではの視点で語ります。ジギー・スターダストという架空のペルソナを名乗り、煌びやかなステージで人々を魅了していたグラム・ロック全盛期の様子が、リアルな温度感で伝わってきます。 -
デヴィッド・ボウイがアートを愛し、コレクターだったことは知られていました。が、彼の所蔵品の一部がロンドンのサザビーズでオークションにかけられた時、その内容と400点という点数に多くの人が驚きました。ダミアン・ハーストやマルセル・デュシャンのほか、エットレ・ソットサスなどデザインの名作まで、ボウイはなにに惹きつけられ、買い求めたのでしょうか? ボウイにとってのアートを読み解きます。 -
第2特集は、「樂茶碗」にフォーカスした特集です。茶の湯が真っ盛りの桃山時代に侘茶の思想を具現化すべく、茶人・千利休がつくらせたことに始まる樂茶碗。装飾を削ぎ落としたその茶碗は人々の驚きを集め、当時の「前衛アート」のような存在でした。以後450年間、樂家で代々受け継がれ、個性的な作品を生み出しています。本特集では、樂茶碗の基礎知識から歴代名椀の紹介、当代樂吉佐衞門氏の表現者としての思いを綴った書きおろし、写真家・田原桂一氏による樂家の窯場の撮りおろしまで、盛りだくさんの内容となっています。樂茶碗の入門ガイドとしてもどうぞ。
目次
デヴィッド・ボウイを見たか?
世界を驚かせた大回顧展が、ついに東京へ。
ボウイを撮り続けた男 鋤田正義 × 『DAVID BOWIE is』展オフィシャルサポーター 二階堂ふみ
ボウイをめぐる対話。
年表で追う、世界を熱狂させたスターの人生。
時代別に振り返る、ボウイの音楽の軌跡。
67→71 創成期
72→74 グラム・ロック
74→76 プラスティック・ソウル
77→79 ベルリン
80→82 転換期
83→84 メインストリーム
87→93 原点回帰
93→99 実験性
01→03 21世紀
13→16 最終章
ボウイを成功へと導いた男の、『★』への想い。
他人に任せず、デザインも自らの手法で臨む。
名カメラマンが捉えた、スター誕生の瞬間。
ロックのレガシーを堪能する、新譜の決定盤。
創造を生んだ、ボウイと日本の浅からぬ関係。
スクリーンの中でも、演技で人々を魅了した。
ファッションアイコンが、たどり着いたスーツ
新たな道を示してくれた、100冊の愛読書。
イマンへの愛を貫き逝った、恋多き男の物語。
唯一所有したいものと明言した、アートとは。
第2特集
利休が愛した前衛アート
樂茶碗とは何か。
Colors & Blossoms GUCCI
渾沌の美を歌う、グッチの色彩。
Discovering Contemporary Japan BOTTEGA VENETA
ボッテガ・ヴェネタ、和モダンとの共鳴。
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時を芸術へと昇華する、オーデマ ピゲの創造性。
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