No.404

グラフィックの天才たち。

完全保存版
グラフィックの天才たち。

2016年 05月01日号 No.404 ¥630(税抜)

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デジタル版

東京五輪エンブレム問題以降、グラフィック・デザインの存在そのものが揺らいでいる。
そこで、グラフィック・デザインの可能性を広げてきた巨匠10人の仕事を、
いま日本のグラフィック界を刺激するクリエイター10組と再考することにした。
さらにデザインの思考を学ぶ話題の講義を誌面で再現。最新事例も紹介する。
グラフィック・デザインの不変の魅力、
そして新たな役割や可能性にも迫るボリューム満点の特集。
さあ、天才たちの仕事を目にしようではないか。

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  • いよいよ最終4案に絞られた東京五輪の新エンブレム案。同案を取り巻く騒動は、あらためてグラフィック・デザインの役割を問うものとなりました。今号のPenは、グラフィック・デザインとはなんなのだろうかという問いを探っていきます。巻頭はデザイナー、原研哉さんへのインタビュー。ご自身のたどってきた道を追いながら、3つの視点からグラフィックの役割を明快に語っていただきました。若き日の原さんを動かした名作とはなにか。必読の取材記事から特集はスタートします。
  • さらに歴史に名を刻む10名のデザイナーの仕事の魅力を、いま日本のグラフィック・デザインを担う10組のデザイナーたちに語っていただきました。無数の名作のなかでも、グラフィック・デザインに新たな可能性を見出した10名を厳選。19世紀に生まれたオーストリアの哲学者であり、社会学者であるオットー・ノイラートを語っていただくのは、アートディレクターの廣村正彰さん。現代の情報化社会のルールの基礎となった「アイソタイプ」とはなにか、あらためて教えていただきました。
  • またデザイナー3組を別の視点から取材。目前に迫るリオ・オリンピックでがぜん注目を集めるのが、初の南米大陸開催となったメキシコ五輪(1968年)でエンブレムやピクトグラムを担当したアメリカ人グラフィック・デザイナー、ランス ワイマン。長いオリンピックの歴史の中でも名作と名高いエンブレム、識字率が低かった当時のメキシコで一目見てわかるピクトグラムは、いま見てもポップかつ新鮮です。今回は本人にインタビューを敢行し、その名作グラフィックの誕生秘話を語ってもらいました。
  • ThinkPadの名作広告などで知られるデザイナー、三木健さん。三木さんは現在、大阪芸術大学でデザインを学び始めたばかりの若きデザイナーの卵たちに、デザインとはなにかを伝える授業「APPLE」を行っています。その質の高い授業内容が注目を集めており、グラフィック・デザイン界を代表する「亀倉雄策賞」も受賞しています。今回は誌面で人気講義を再現。「りんご」という見慣れたモチーフをさまざまな視点で分解しながら、読者のみなさんにもデザインの基礎を教えてもらいます。
  • メディアの多様化とともにグラフィック・デザインの担う役割も変化を続けています。いま、デザインの現場ではどのようなトライアルが行われているのか。ヴィジュアル・アイデンティティ、パッケージ、雑誌や新聞の表紙、タイポグラフィという4つのテーマから探りました。たとえば、今年1月に行われた台湾総統選でもグラフィック・デザインは大きな役割を担っています。政治を動かす場でグラフィックにはなにができるか。台湾を代表するデザイナー、アーロン・ニエに取材を行いました。
  • さて、ここまで真面目にグラフィック・デザインを追いかけてきましたが、やはり目で楽しむのがグラフィック・デザインの醍醐味。パリ、ロンドン、ベルリン、ニューヨークで人気を集めるパッケージを各国から取り寄せ、その楽しき包みに注目します。新しいデザインはもちろん、再注目の懐かしきパッケージも紹介。海外土産にもぴったりな楽しきページです。80ページにも及ぶボリューム満点でお送りする総力特集。グラフィック・デザインをあらためて知る必読の特集になりました。お見逃しなく!

目次

グラフィックの天才たち。


原 研哉が語る、グラフィックの力と使命とは。

――グラフィックの歴史を動かした、巨匠 10人。―― 

1 絵で情報を伝える、オットー・ノイラート
語り手 廣村正彰 アートディレクター 
2 芸術とデザインを結ぶ、ヘルベルト・バイヤー
語り手 江藤公昭 アートディレクター 
3 “?”から始まる、ブルーノ・ムナーリの世界。
語り手 橋詰宗 デザイナー  
4 CIに表情を宿す、ポール・ランドの魔法。
語り手 佐藤可士和 アートディレクター 
5 戦後日本をデザインした、亀倉雄策の力。
語り手 色部義昭 アートディレクター 
6 躍動感と色彩が魅力の、マックス・フーバー
語り手 ドリルデザイン デザイナー 
7 理論と美を融合した、オトル・アイヒャー
語り手 中野豪雄 グラフィック・デザイナー 
8 軽妙洒脱な、仲條正義のセンスと造形美。
語り手 服部一成 アートディレクター 
9 時代を動かす、ネヴィル・ブロディの文字。 
語り手 平林奈緒美 アートディレクター 
10 紙を三次元に捉える、イルマ・ボームの技。
語り手 中島佑介 POST代表


――インタビュー/証言で探る、天才たち。――
好奇心に満ちた、テキストスタイルの達人。|アレキサンダー・ジラード|
メキシコ五輪で花開いた、ピクトの名手。|ランス・ワイマン|
手書きの温かみと前衛性が、人気のデュオ| M&M パリス|

「リンゴ」に学ぶデザイン、人気講義を再現!|三木健|

政治を動かした、クリーンなビジュアル|アーロン・ニエ+イーブン・チェン|
自在に動く「W」で、新たな方向性を示す。
|エクスペリメンタル・ジェットセット|
色のボーダーと文字のみで、洗練を生む。|クレオ・シャリュエ|
文化人類学的な表現で、信頼を獲得する。|福岡南央子|
世界各地から注目パッケージ、集めました。
新聞の1面とは思えない、鮮やかな主張。|アラン・ブレーズ/リベラシヨン|
NYの街を巧みに表現した、驚きの手法。
|JR/ニューヨークタイムズマガジン|
SNS時代にこそ、手書きの個性を活かす。|大原大次郎|
アニメーション化した文字が、踊り出す。|TYMOTE|
謎めいたタイポと、ビビッドな色彩の融合。|佐々木俊|
三宅一生の足跡を、美しく逞しきビジュアルでたどる。

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