No.313

花街の秘密。

日本文化の「粋」が息づく、
花街の秘密。

2012年 05月15日号 No.313 ¥571(税抜)

オンラインで購入

デジタル版

着物も、畳も、日本家屋も馴染みの薄いものになりつつある現代、日本文化のともし火を守り続ける土地がある。芸者と料亭が息づく「花街」だ。東京には新橋、赤坂、芳町、神楽坂、浅草、向島、八王子などの花街があるが、なかでも「芸の新橋」は、そのレベルの高さで知られる。そして、厳しい鍛錬を積む芸者衆の至芸を堪能できる場が料亭だ。季節のうつろいを床飾りや料理に映し、日本の誇るもてなしの心で客を迎える。Penはこのたび、銀座七丁目あたりから築地界隈に広がる新橋の花柳界に初潜入。料亭の秘められたる空間美、珠玉の器と料理の取り合わせ、器や茶道具など眼福の所蔵品、そして芸者衆の日常生活までをカメラに収めた。歴史の最前戦で戦う男たちが、杯を酌み交わしてきた大広間。日本文化の粋をきわめた世界を、誌上で体感してほしい。

ページを見る

  • 最新号では、東京の「花街(かがい)」についての特集をお届けします。まずは、東都の花街の歴史を作家の岩下尚史先生に語っていただいたのち、新橋の名料亭5軒をご紹介。花街としての新橋は、銀座6・7丁目あたりから築地市場にわたるまでのエリアになります。最初に登場するのは、芥川・直木賞の選考会場としても名高い料亭「新喜楽」。特別にお許しをいただき、雑誌初登場となります。
  • 料亭というのは、「もてなしの空間」そのものをトータルで提供する場所。料理だけ、しつらえだけが突出するものではありません。しかし、その構成要素の一つひとつに目を留めてみれば、たとえば料理を抱くのは人間国宝の手になる備前の四方鉢であり、床を静かに飾るのは江戸時代の名匠、谷文晁(たに・ぶんちょう)の掛け物であり……。すべてがその日、その場所に宴を張る客人のためだけに用意される、主の心づくしの表れなのです。
  • ほかにも、茶の湯の心を大事にする「東京吉兆」、常に進化を続ける「新ばし 金田中」、江戸割烹として魅力を放つ「米村」、ふく料理の「やま祢」など、それぞれの個性が生きる空間美を誌上にて存分にお楽しみください。
  • そんな料亭の舞台で至芸を見せるのが、芸者さんたちです。今回は高校を卒業してこの世界に飛び込んだ期待の新星、「きみ鶴」さんの日常を追いました。ほかに、小山薫堂さんが「新ばし 金田中」の若旦那に“お座敷の楽しみ方”を習うページや、料亭の女将さんや料理長さんたちの仕事に迫るコーナー、なども。新橋・花柳界の懐の深い魅力をご堪能ください。
  • 和の美を堪能した後は、サンクトペテルブルクへ。本号の第2特集は、ロマノフ王朝の栄華をしのばせる美の殿堂、華麗なる「エルミタージュ美術館」です。珠玉の絵画はもちろん、美しい廻廊や階段など、ため息の出るような写真満載でお送りします。

目次

東都の花街の歴史は、いかに築かれたか。

料亭とは? 芸者とは? 花柳界とは?

料亭の遊び方を、小山薫堂が体験する。

東京屈指の花街、新橋を知っているか。

新喜楽|ついにベールを脱いだ、知られざる名料亭。
東京吉兆|茶の湯に根ざした、日本料理の頂点。
新ばし 金田中|受け継ぐ伝統を、いまの流儀に合わせて発信。
米村|「江戸割烹」で満喫する、日本人である喜び。
やま祢|博多の華やぎを伝える、力強い“ふく”の味。

女性のパワーが、料亭文化の支えです。

もてなしの場を演出する、プロの心得。

名だたる巨匠が、芸をさらに高めた。

新橋芸者の新星、「きみ鶴」の日常に密着。

新橋の名妓は、国民的スターだった。

待合の風情を残す、隠れ家で過ごす宵。

粋なお姐さんが待つ、大人限定の酒場。

新橋演舞場で、「東をどり」を体感する。

【第2特集】 ロシアが誇る美の殿堂へ、 エルミタージュ美術館。

Splendid Color Play LANVIN
眩い色と素材に遊ぶ、春のランバン

PenNews

EDITOR'S VIEW/TOKYO NEWCOMERS/WORLD SCOPE/
DESIGN LOG/FASHION SQUARE
PEN'S EYE
腕時計のポートレイト ─並木浩一
スーツ至上主義 ─小暮昌弘
「黒モノ」家電コンシェルジュ  ─麻倉怜士
偏愛する靴  ─池田保行
WHO’S WHO超・仕事人
ART/BOOK/CINEMA/MUSIC
創造の現場。  ─ベンジャミン・リー
数字が語る、クルマの真実。 ─サトータケシ
Brand New Board
salon de SHIMAJI  ─島地勝彦

No.313