装いを新たにした次世代の正統派ウォッチ、「ティソ ジェントルマン オートマティック」2020年秋冬限定モデルの魅力とは。

  • 写真:星 武志
  • 文:和田達彦
  • スタイリング:石川英治

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167年の歴史を誇るスイスの老舗時計ブランド、ティソのラインアップに、今年新たに加わった「ティソ ジェントルマン」。現代紳士のあらゆるシーンに寄り添うタイムピースとして生まれたこのコレクションに、ダイヤルとストラップを上質で美しいグレーでまとめた日本限定モデルが登場した。

フォーマルな場への親和性も高い、正統派のデザインとていねいな仕上げ。「ティソ ジェントルマン オートマティック 2020年秋冬日本限定モデル」。自動巻き、SS、ケース径40mm、パワーリザーブ最長80時間、日付表示、シースルーケースバック、型押しカーフ革ストラップ、付け替え用SS製ブレスレット、10気圧防水。500本限定。¥110,000(税込、2020年10月下旬発売予定)

カーブデザインで唯一無二の存在感を放つ「バナナ・ウォッチ」や、上質なデザインと高い機能性を備えたダイバーズウォッチ「ティソ シースター 1000」など多彩なラインアップを誇るティソ。「ティソ ジェントルマン」は、それらと並んでブランドを代表するマスターピースとなるべく生み出された、次世代のスタンダードウォッチだ。今年3月には同コレクションを記念した「ティソ ジェントルマン オートマティック 日本限定モデル」が発売されたが、好評につき10月から2020年秋冬の日本限定モデルが登場。前回は十字のラインをあしらった深みのあるミッドナイトブルーのダイヤルに、ネイビーの型押しカーフ革ストラップを合わせたものだったが、今回はダイヤルとストラップを上質で美しいグレーでまとめた、よりシックなモデルとなっている。

美しいグレーを纏い、よりエレガントになった日本限定モデル

都会的なエレガンスと高い機能性が凝縮された「ティソ ジェントルマン オートマティック 2020年秋冬日本限定モデル」。ケース径40mmと大きすぎず、小さすぎないほどよいサイズ感のケースは、ていねいに面取りされているのでやわらかく腕に馴染む。主張しすぎないデザインは、オン・オフを問わずあらゆるシーンにマッチする。

ファッションのルールが激変し、現代的なトレンドが定着し始めた1960年前後――。「ティソ ジェントルマン オートマティック」のケースおよびダイヤルは、この時代に登場した名作「ティソ シースター」のデザインをモチーフに、現代的なアレンジと仕上げを施したもの。60年の時を経て、新たな魅力をもって甦ったデザインには、都会的な洗練と普遍性が備わっている。その洗練されたフォルムと高い実用性は、このクラシックモダンな正統派ウォッチが次の60年後までも輝き続けていくことを確信させてくれる。

1938年から防水性を備えた腕時計を製作していたティソが、50年代に発表したダイバーズウォッチ「ティソ シースター」の当時の広告。シースター自体はダイバーズウォッチとして進化し、現在の「ティソ シースター 1000」にその名が受け継がれている。

丹念に面取りされた上で、細部まで徹底して磨き上げられたアプライドインデックス。きちんと枠取りされたデイト表示窓。蓄光塗料「スーパールミノヴァ」がさりげなく施された、視認性に優れる長短のドーフィン針。シャープな秒針はしっかりとインデックスに届いている。このていねいな仕上げが「ティソ ジェントルマン」コレクションの特長だが、日本限定モデルではサンレイ仕上げの輝きが美しいグレーダイヤルと組み合わせたことによって、その端正な佇まいが一段と引き立てられている。ダイヤル中央には十字のラインがアクセントとしてあしらわれ、シンプルな趣の中にモダンな印象を与えている。このグレーダイヤルからラグが自然に伸び、なめらかに同色の型押しカーフ革ストラップにつながるさまは、まさに現代紳士にふさわしい都会的なエレガンスが感じられる。

美しく面取りされたケースはポリッシュ仕上げとサテン仕上げが使い分けられていて、光沢とマット感のバランスが絶妙。ダイヤルとストラップを大人の落ち着きを感じさせるグレーでまとめたことで、よりシックで上品な佇まいを醸し出している。

「ティソ ジェントルマン オートマティック」はトータルバランスに優れたタイムレスなデザインなので、その時々のファッションスタイルや組み合わせるストラップによってさまざまな表情を見せてくれる。今回の日本限定モデルは、付け替え用のSS製ブレスレットも付属し、特製ボックスに収められている点も魅力だ。シンプルで洗練されたケースデザインは、SS製ブレスレットとも相性抜群。ビジネスからプライベートまで、あらゆるシーンで腕元をスタイリッシュに演出してくれるだろう。


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SS製ブレスレットに付け替えて、よりスポーティなスタイルに。

クセのない端正なデザインに、最長80時間のロングパワーリザーブによる高い実用性を備えた「ティソ ジェントルマン オートマティック 2020年秋冬日本限定モデル」。オンタイムだけでなく、週末のバカンスやドライブ旅行などさまざまなシーンにマッチする。今回の限定モデルには付け替え用のSS製ブレスレットも付属する。

1853年、スイス・ジュラ山脈の麓にある小さな街、ル・ロックルで、シャルル=フェリシアン・ティソとシャルル=エミール・ティソの父子によって創設されたティソ。創業以来、機能や素材への徹底したこだわりと高いクラフツマンシップによって、腕時計の世界に革新をもたらしてきた同ブランドだが、それを象徴するのが1930年に製作された、世界初の耐磁性腕時計「ティソ アンチマグネティーク」だろう。この革新的な技術は、発明後も改良が重ねられ、現在は「ティソ ジェントルマン オートマティック」を含む全コレクションに用いられている。

電化製品などから生じる磁気が時計の精度に影響を及ぼす問題を解消した「ティソ アンチマグネティーク」。この画像は世界初の耐磁性腕時計の性能をアピールする1933年の広告。

「ティソ ジェントルマン オートマティック」の心臓部に採用されているのは、ティソのフラッグシップムーブメントである「パワーマティック 80 シリシウム」。高い耐磁性を有するシリシウム(シリコン)製ひげゼンマイを搭載し、最長80時間のロングパワーリザーブを実現したこのムーブメントには、世界初の耐磁性腕時計を生んだティソならではの技術が凝縮されている。金曜日の夜に腕時計を外しても、週明けの月曜日の朝まで巻き直す必要がない長寿命。そして、磁気を発するデジタル機器に囲まれた現代の生活環境に影響されない高精度。美しいデザインだけでなく、機能性や信頼性においても現代紳士のパートナーとしてふさわしい実力を備えているのだ。

シースルーケースバックからうかがえるムーブメント「パワーマティック 80 シリシウム」。耐磁性に優れるシリコン製ひげゼンマイを採用したことによって、高い精度を保ちながら、最長80時間のロングパワーリザーブを誇る。

シンプルでありながら細部まで徹底してつくり込まれている、美しく機能的なデザイン。狂いなく最長80時間も動き続けてくれる実用性。正統派スタイルの機械式時計である「ティソ ジェントルマン オートマティック」は、年代を問わず、日々信頼し、愛着をもって使える腕時計を求めている現代紳士にはお誂え向きのモデルと言えるだろう。ダイヤルとストラップを上品で美しいグレーでまとめることによって、この腕時計の魅力がさらに引き出された「ティソ ジェントルマン オートマティック 2020年秋冬日本限定モデル」は、限定500本の販売となる。興味のある方は、ぜひ早めにチェックしてみることをお薦めする。


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問い合わせ先/ティソ TEL:03-6427-0366
www.tissotwatches.com