Feature Product フォルムに確たる意志を込めた、角形腕時計に注目せよ。

フォルムに確たる意志を込めた、角形腕時計に注目せよ。

写真:宇田川淳 文:並木浩一

“普通の時計”であることを拒み、そのフォルムに確たる意志と語るべき物語を秘めた角形の腕時計が、いまふたたび注目すべき時を迎えています。代表的な名作にフォーカスしながら、奥深いその魅力をご紹介します。

フォルムに確たる意志を込めた、角形腕時計に注目せよ。

左から、ジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・デュオ」、ラルフローレン「867コレクション 32MM ローズゴールド」、パテック フィリップ「ゴンドーロ 5124G」。

いま、角形の腕時計が注目すべき時を迎えています。このところ腕時計界の話題といえば、機械式の超絶機構であったり、勢力を増しているスマートウォッチであったりしますが、だからこそ腕時計の原点に回帰して、そのフォルムに目を向けてはいかがでしょう。そもそも長方形の腕時計は、その姿こそが魅力の源泉です。円運動をする針を収めているのに、そのバックグラウンドを角形にすることは、もう一度平面構成を練り直すことが必要です。ただ丸を四角にするだけではなく、デザインの力が欠かせません。角形の腕時計に駄作が少なく、逆に多くの傑作が知られるのは、初手からデザインフォースが求められることと無関係ではないでしょう。さっそく、その歴史からひも解いてみましょう。

Feature Product フォルムに確たる意志を込めた、角形腕時計に注目せよ。