世界最薄の4Kブラビア「X9000Cシリーズ」が魅せる、
“機能的デザイン”の力。

  • 写真:星 武志
  • 文:高野智宏
  • スタイリング:窪川勝哉

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世界最薄約4.9mmの画面に高画質な4K映像を描き出す、ソニーの最新液晶テレビ 4Kブラビア「 X9000Cシリーズ」。機能を追求した結果生まれた洗練の意匠を纏う、この革新的なプロダクトの魅力と世界観を紹介します。

ローテーブル「ネルソン プラットフォームベンチ」¥139,320、サイドテーブル「ネルソン エンドテーブル」¥84,240/ともにハーマンミラーTEL03-3201-1830 フロアライト「シーシス フロア(ブラック)」¥109,080/ダイソンTEL0120-295-731 椅子「BKFチェア(ブラックレザー)」¥137,160/ロイヤルファニチャーコレクションTEL03-3593-3801

今秋リリースされたソニーの4Kブラビア「X9000Cシリーズ」は、現実に迫る4K高画質映像を高精細に描き出す最新液晶テレビであることはもちろん、なにより驚かされるのが、まさに“一枚”という表現がふさわしい世界最薄(※)となる、薄さわずか4.9mmのディスプレイ。壁掛けスタイルでは壁面と一体となり、まるで一枚の絵画のように空間を彩ります。また一般的な設置方法のテーブルトップスタイルでは、アート作品であるかのように空間に溶け込みながらも、そのスマートな造形美を際立たせます。

この X9000Cシリーズと同様に、機能を追求し装飾をそぎ落としたことで生まれた洗練の意匠――。高い機能性と簡潔なフォルムを融合した“ファンクショナルデザイン”のプロダクトは、そのシンプルな造形ゆえ配置する空間を限定しない一方、オブジェのような佇まいで、美しき存在感を静かに主張します。


そんな“機能するアートピース”ともいえるプロダクトは、住空間を美しく彩りながら、所有する者に新たな感動と体験をもたらしてくれるのです。ここでは、70年の時を経てもモダンであり続けるタイムレスな名作家具や、構成要素を極限まで絞ったボディに先進の機能を宿す革新的な照明とともに、ファンクショナルデザインを纏うX9000Cシリーズの世界観をひも解きます。
(※20V型以上の家庭用液晶テレビとして。最薄部のみ。2015年9月7日時点)

世界最薄を誇るスリムボディに、最先端のテクノロジーを凝縮させた4Kブラビア「X9000Cシリーズ」。オブジェのような佇まいで、美しき存在感を静かに主張する。

設置空間を選ばない、潔いフォルムと高い汎用性。

ローテーブル「ネルソン プラットフォームベンチ」¥139,320、クッション「ネルソン プラットフォームベンチ クッション(オレンジクラッシュ)」¥64,880/ともにハーマンミラーTEL03-3201-1830

潔いほどに削ぎ落とされたフォルムをもつ“ファンクショナルデザイン”のプロダクト。美しきシンプルデザインの逸品は、デザイン的な相性も抜群です。たとえば4Kブラビア「X9000Cシリーズ」と、1946年のデザインながらいまなおモダンデザインの象徴であり続ける「ネルソン プラットフォームベンチ」。多くの名プロダクトを生み出した建築家、ジョージ・ネルソンによる珠玉の一脚は、先進のプロダクトをナチュラルな素材感が優しく引き立てます。

デザインの共通点である、スマートでスクエアなフォルム。段差をなくし“一枚板”としての印象を高めながら、フレームの厚みを抑えたソリッドな形状を追求。世界一の薄さは、壁面との一体感を演出する。
日本伝統の格子戸を思わせる、印象的なスリット状の天板。フラット&スクエアを基調にしたシンプルなフォルムは、あらゆるテイストの空間にも違和感なく配置できる。

好相性である理由のひとつが、互いがスマートでスクエアなフォルムによる、佇まいの美しさにあります。壁掛けスタイルのX9000Cシリーズの印象は、まさに一枚の絵画のよう。大画面と狭額フレームが、高精細な4K映像を圧倒的な臨場感で表現します。一方ネルソン プラットフォームベンチも格子状の天板と脚部で構成された、簡潔なフォルムがモダンな一脚。いずれも、あらゆるテイストの空間に違和感なく馴染みつつも洗練された存在感を主張する、ファンクショナルデザインの象徴的な存在です。

壁掛けスタイルの上質さに加えて、一般的なテーブルトップスタイルでは、また違った美しさがある。さらにスタンド位置は、両端と内寄りの2ポジションに調整が可能。配置する場所を限定しない高い汎用性を実現した。
キャビネット「ネルソン ベーシックキャビネットシリーズ スモールキャビネット」¥92,880/ハーマンミラーTEL03-3201-1830

さらにX9000Cシリーズとネルソン プラットフォームベンチに共通するポイントが、空間に対する汎用性に優れていることです。X9000Cシリーズは、壁掛けスタイルでは壁面との一体感を演出し、まるで絵画のように空間に対する調和を見せます。テーブルトップスタイルでは、軽やかでミニマルな印象をたたえながらも、確かな存在感を主張。またネルソン プラットフォームベンチも、その名のとおりベンチとしての使用のほか、リビングのローテーブルとして。また専用のキャビネットを組み合わせればストレージにと、あらゆる使い方ができるところもタイムレスな人気を誇る理由です。

住空間に溶け込む、先端技術によるスリムな意匠。

フロアライト「シーシス フロア(ブラック)」¥109,080/ダイソンTEL0120-295-731 椅子「BKFチェア(ブラックレザー)」¥137,160/ロイヤルファニチャーコレクションTEL03-3593-3801

革新的な掃除機や送風機で知られるダイソンが展開する照明ブランド、ジェイク・ダイソン・ライトの「シーシス フロア」もまた、4Kブラビア「X9000Cシリーズ」と同様に“ファンクショナルデザイン”を宿す先進のプロダクトです。垂直と水平のアームとベースだけで構成された斬新なスタイルに、驚異的な長寿命を誇るLED性能をもつ照明。そんな先進のプロダクトで構成された空間は、所有する者に新たな感動と体験をもたらしてくれるでしょう。

最薄部約4.9mmという、極薄かつ洗練されたフレームデザイン。導光板に従来のアクリルではなく高強度のガラス素材を採用し、独自の先端技術と特許構造により超スリムボディを実現した。さらに背面の排熱構造を効率化して、本体前面から壁までの距離をわずか40mmほどに抑えることに成功。これまでにない空間との一体感を演出する。
“ヒートパイプテクノロジー”の搭載により、LEDチップ内の熱を放出。チップ内を55℃に保つことで、LED の効率化と37年もの高寿命を実現した。

機能性を追求することで生まれたファンクショナルデザイン。その象徴が、X9000Cシリーズの最薄部約4.9mmという極薄かつ洗練されたフレームデザインであり、従来のテレビでは困難だった排熱処理構造の効率化により実現した、壁面との一体感を演出する設置スタイルです。シーシス フロアもまた、比類なき先進性を宿します。水平アーム先端に配した8つの強力なLEDは、人工衛星に用いられる冷却技術で熱を放散。これにより37年という、LEDの耐用年数の飛躍的な向上に至りました。

視聴時の没入感を損なわないように、スタンドは本体背面に配置。本体とスタンドのあいだに空間を持たせ、ディスプレイが浮遊しているような印象を与えることで、映像が浮かび上がり、よりいっそうの臨場感が得られるように設計されている。
建設用クレーンからインスパイアされた“カウンターウェイトシステム”による、アームと台座だけで構成されたミニマルなデザイン。

X9000Cシリーズが纏うスリムデザイン。そのデザイン性への追求は、本質的な用途である映像体験を上質にする目的のために生まれた結果。スタイリッシュなスタンドと狭額フレームの相乗作用により、フレームの存在を忘れさせ、美しく迫力のある映像だけを浮かび上がらせる効果を発揮します。一方シーシス フロアのシンプルの極みともいえるデザインは、水平と垂直方向に移動するアームに“滑車の原理”を用いた可動システムを採用したことで生まれたもの。これにより指1本でアームを動かせるようになり、かつアームとベースによるシンプルなデザインが実現しました。

臨場感あふれる4K高画質をはじめ、多彩な機能を搭載。

圧巻のスリムボディに先端技術を凝縮させた4Kブラビア「X9000Cシリーズ」。その革新的なスタイルは、まさに“機能するアートピース”ともいうべき存在だ。

4Kブラビア「X9000Cシリーズ」の大画面かつ狭額フレームが描き出す、リアルに迫る高精細映像。これは新開発の4K高画質プロセッサー“X1”の搭載により可能になりました。画質の3大要素である精細感・色の鮮やかさ・コントラストをさらに向上させるべく、高画質機能をより詳細にコントロールし、息を呑むほどのリアルな映像美を実現。まるでその場にいるような圧倒的な臨場感をもたらします。また普段視聴している207万画素以下の地上デジタル放送やブルーレイなどの映像も、4K映像にアップコンバート。あらゆる映像コンテンツを、4Kの高解像度映像で楽しむことができるのです。

壁面に設置した壁掛けユニットと、本体裏の専用フック。壁掛けにすることで空間との一体感が生まれ、映像が浮かび上がってくるような視聴感覚をもたらす。

より空間との一体感を求め、壁から映像が浮かび上がるような臨場感を体験するなら、壁掛けスタイルがお薦め。同梱の壁掛けキットを利用すれば、壁から本体前面までわずか約40mmという、絵画を飾るようなレイアウトが可能になりました。なお設置方法は、付属する壁掛けユニットを壁面に取り付け、本体裏に専用フックを取り付けて接続する仕様です。

4色の光によって、テレビの動作を感覚的に知ることができる“イルミネーションLED”。視聴を妨げないインターフェイスを実現している。

本体センター下部には“イルミネーションLED”を内蔵し、電源オン時にはホワイト、タイマーセット時にはオレンジ、そしてHDレコーダーなどの外部機器接続時にはシアンなど、LEDの光の色によってテレビの作動状態を知ることができます。やわらかな光の表情で、テレビとユーザーの直感的なコミュニケーションが可能になりました。

幅約4.9mmという世界最薄を誇るスリムなディスプレイに、圧倒的な臨場感で迫る高精細な4K高画質を描き出す、ソニーの最新液晶テレビ 4Kブラビア「X9000Cシリーズ」。この機能性の追求により生まれた“ファンクショナルデザイン”を纏うプロダクトは、住空間を美しく彩る“機能するアートピース”として、所有する者に新たな感動と体験をもたらしてくれるのです。(高野智宏)

ソニー 4Kブラビア「X9000Cシリーズ」
【KJ-65X9000C】65V型、【KJ-55X9000C】55V型ともにオープン価格

外寸寸法(スタンド含む):
【KJ-65X9000C】:W145.1×H83.5×D3.9cm(W145.1×H89.7×D25.7cm)
【KJ-55X9000C】:W123.2×H71.2×D3.9cm(W123.2×H77.4×D25.7cm)
チューナー:地上デジタル、BS・110度CSデジタル、スカパープレミアムサービス(4K)、CATV(C13-C63)
画素数:3,840×2,160
4K高画質プロセッサー:X1
超解像エンジン:4K X-Reality PRO
バックライト:LEDバックライト
スピーカー:メインスピーカー×2個、ウーファー×2個、2.2ch(バスレフ型スピーカー)
3D対応:パッシブ方式(対応3Dメガネ:TDG-500P ※別売り)
ネットワーク:Android TV機能搭載
無線LAN機能:IEEE802.11ac/n/a/g/b
リモコン:赤外線リモコン、タッチパッドリモコン(音声検索機能付き)

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