レーシングカーをオリジンとするパフォーマンスをもち、長時間運転しても快適なマセラティ。山陰の美を求め、最新の「レヴァンテ GTS 」で旅をしました。
マセラティ・レヴァンテ GTSで行く旅の目的地を考えた時に、真っ先に浮かんだのが前田昭博さんの「やなせ窯」でした。陶磁器の窯元は原材料の産地に位置することが多いのに、前田さんは陶器とは縁が薄い鳥取に窯を構えていらっしゃいます。独学で白瓷(白磁)の作品をつくり続けている前田さんの創作活動を拝見したかったのです。
鳥取の市街地から約30分のドライブで、やなせ窯に到着します。窯元の名称の由来となった簗瀬山は穏やかな山容の山で、その麓の山道をレヴァンテ GTSはSUVらしからぬ軽快な身のこなしで走ります。大学時代に白瓷に魅せられた前田さんは、卒業後に故郷であるこの地に窯を構えます。けれども当初は、失敗の連続だったそうです。
山陰のやわらかい光が、温かみのある作品をつくりだします。
「いまとなっては、成功の過程にあったわけですから失敗ではなかったと思えます。師匠につかず、美しいカタチとは何か、個性とは何かを自問自答しながら制作に向き合ってきました」
重要無形文化財、つまり人間国宝に認定された前田さんの作品を見せていただきます。白瓷というと光が透けるほど薄いものもあるけれど、前田さんの作品はほどよい厚みがあり、優しさや温もりを感じさせるのが特徴です。
「今日もそんな天気ですが、冬の山陰は曇りがちです。雲を通過したやわらかい光で見ると陰影がきれいに感じられる、そんな白瓷になっていると思います」
雲を通したやわらかい光を受けたレヴァンテ GTSも、面と線の絶妙の組み合わせが優雅な表情を織りなします。前田さんのおっしゃることが、ほんの一部だけれど理解できた気がしました。美しい白瓷を愛で、それを生み出した風土を感じる、実に贅沢な旅です。
宿を目指して走り続けます。お目当てはシーズンの「津居山蟹」。
旅の醍醐味が食にもあることに異論を唱える人はいないはず。レヴァンテ GTSで日本海沿いのワインディングロードを駆け抜け、城崎温泉を目指します。お目当てはシーズンのズワイガニ。津居山漁港に揚がる「津居山蟹(ついやまがに)」。
フェラーリの血統を引くV型8気筒エンジンを積むレヴァンテ GTSは、レーシングカーを思わせるエンジン音といい、背筋がゾクッとする加速感といい、快適な官能提供マシンです。そして、津居山蟹の日本海を凝縮したかのような旨味にも背筋がゾクッとします。レヴァンテ GTSでの旅は、心を震わす体験の連続で、それ自体がひとつの作品のようでした。
マセラティ レヴァンテ GTS
●サイズ(全長×全幅×全高):5020×1985×1700㎜
●エンジン:水冷V型8気筒ターボ
●最高出力:550PS/850~7000rpm
●最大トルク:733Nm/3000rpm
●0-100㎞ /h加速:4.2秒
●最高速度:292㎞ /h
●価格:1800万円~
●マセラティ コールセンター TEL:0120-965-120