快適な風で空気を清浄。「Dyson Pure Humidify+Cool」で爽やかな毎日を過ごそう

  • 写真:岡村昌宏(CROSSOVER)
  • スタイリング:廣松真理子
  • 文:和田達彦

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羽根のない、独特な送風口でお馴染みのダイソンの空調家電シリーズ。いずれも空気清浄機や扇風機のスペックをハイレベルで兼ね備えているが、さらに加湿器としての機能を加えたのが「Dyson Pure Humidify + Cool™(ダイソン ピュア ヒューミディファイ アンド クール)加湿空気清浄機」だ。2019年11月にデビューした、この製品の魅力をご紹介しよう。

じめじめとした空気が不快な梅雨や、年々、暑さが厳しくなっている日本の夏。家にいる時はエアコンをずっとつけているという家庭も多いだろう。しかし、部屋を閉めきったままにしていると、中の空気はこもりがちだ。また、夜はエアコンをつけたままでは寒すぎるが、設定温度に達して運転がストップすると、空気の循環が止まって寝苦しい。かといって窓を開け放しておくのは抵抗がある……といった具合に、快適な空気環境をつくるのは難しい。そこで活躍するのが、適度に空気を循環させ、優しい風を届けてくれる扇風機というわけだ。

スタイリッシュな暮らしに寄り添う、シンプルな佇まい

空気清浄機能と扇風機機能とをハイレベルで両立させた、Dyson Pure Humidify + Cool。一台あれば、清浄された風で部屋を涼しくしてくれる。

部屋の空気を循環させるといっても、ただ風を起こせばよいというものではない。部屋の空気が汚れていたり、外からウイルスなどを持ち込んでしまっていると、その汚れた空気のまま循環してしまうからだ。特にエアコンの清掃が不十分だと空気が汚れる原因になるし、また梅雨の時期はカビが繁殖しやすいので、空気中の浮遊カビが増えがちだ。そして風が床の埃を巻き上げることで、さらに空気は汚れていってしまう。

その点、Dyson Pure Humidify + Coolは空気清浄機能と扇風機機能を兼ね備えているので、空気をキレイにしながら部屋を涼しくすることができる。エアコンをつけて窓を閉めきった状態にしていても、清浄された空気を部屋中に循環でき、室内の空気をまるで換気したかのようにキレイにしてくれる。また、一般的な扇風機はこまめに掃除しないと埃の溜まった羽根で風を起こすことになるが、羽根のないDyson Pure Humidify + Coolなら羽根に埃が溜まる心配もなく、フープ部分は手軽にさっとふき取ることもできる。

エアコンのみでは冷えすぎたり、空気が乾燥しすぎたりしがち。そこでDyson Pure Humidify + Coolをベッドルームに置けば、寝苦しい夜でも快適な睡眠環境をもたらしてくれそうだ。

Dyson Pure Humidify + Coolは、空気清浄機能と扇風機機能に加え、さらに加湿機能を兼ね備えている。「3in1」というとメイン機能以外はおまけ的な製品が多いなか、Dyson Pure Humidify + Coolは各機能がそれぞれ単体としても優れた性能を備えている点が大きな魅力。したがってこの一台があれば、部屋の一方に扇風機、もう一方に空気清浄機、さらに卓上に加湿器といった煩雑なインテリアとは無縁になり、部屋をスッキリと広く使うことができる。

羽根のない送風口からなるスタイリングは、シンプルかつモダン。独特でいて主張しすぎないデザインなので、どんなインテリアにもマッチしてくれそうだ。また、風を必要としない時には煩わしく感じるのでは、と思う方もいるだろうが、ご心配なく。ディフューズドモードにすれば送風を後方に限定することもできるので、1年を通じて空気清浄機として使用することが可能だ。

リビングのほか、キッチンや浴室の脱衣場など、あらゆる場で活躍してくれる。回転する羽根がないので、子どもやペットのいる家庭でも安心して使うことができる。

では、Dyson Pure Humidify + Coolの各機能についてさらに詳しく紹介していこう。まずは扇風機機能から。ダイソンの扇風機は、効率的に空気を増幅させ、空気をより遠くまで送り届ける「Air Multiplier™(エアマルチプライアー)テクノロジー」によって、毎秒320ℓの空気を送り出せる。(*)羽根がないことで、ムラがなくスムーズかつパワフルな風を生み出すことが可能だ。

また独自の「ジェットアクシスコントロール」を採用し、送風口の左右にある、ふたつの風向き調整器によって、本体が首振りすることなく最大90度の範囲で風を送り出すことができる。送風は本体前方から風を送り出す送風モード、自然のそよ風を再現した風を送り出すブリーズモード、後方へ送風するディフューズドモードの3モードが選択できるが、このうち扇風機として使用する際に活躍するのがブリーズモード。自然の風の動きを模倣するアルゴリズムによって、室内にいながら野外のそよ風の心地よさを感じられる。その上、加湿機能との併用によって潤った風で涼むこともできるので、エアコン独特の風や乾燥した空気が苦手な人にピッタリだ。

*自社規格DTM801に基づく。送風モード、風量10に設定した場合。

加湿しながら圧倒的な空気清浄を実現するメカニズム

送風口下の、まるいLCDディスプレイには、湿度のほか、空気中に漂うさまざまな汚染物質のレベルや空気清浄の進捗を表示。フィルターの交換時期やお手入れ方法も知らせてくれる。

続いて、空気清浄機能について解説しよう。Dyson Pure Humidify + Coolは、高性能センサーが室内の空気の汚れ具合を独自のアルゴリズムによってモニターする。そして空気中に浮遊する粒子状物質や有害なガス、ニオイなどの汚染物質を検知すると、瞬時にレポートしつつ、自動で清浄を開始する。円形のLCDディスプレイに表示されるのは、空気中に浮遊するPM10(花粉やハウスダストなど)、PM2.5(たばこの煙)、調理中に発生するガスや自動車の排気ガスなどに含まれるNO₂(二酸化窒素)、清掃用製品や塗料などに含まれるVOC(有害ガス)の量や濃度。こうした空気中の汚染物質は、2種類のフィルターによって徹底的に取り除かれる。

まず密閉性の高い「360°グラスHEPAフィルター」は、花粉やハウスダストなどの大きさにあたるPM 10より小さい、PM 0.1レベルの微細な粒子を99.95%除去。空気中のウイルスまでも捕らえることができる。(*1)
そして「活性炭フィルター」は、部屋の気になるニオイを脱臭。ディスプレイには、空気清浄の進捗状況もリアルタイムで表示してくれるので、室内の空気がなにによって、どのくらい汚れているのか、そしてどのくらいキレイになったのかを知ることができて面白い。また、フィルターを掃除する必要は一切なく、約1年の交換時期(1日12時間使用の場合)が来たら、古いフィルターを外して新しいフィルターを装着するだけ。メンテナンスが楽なのもこの製品の魅力だ。

ダイソンのウルトラバイオレットクレンズテクノロジーによって、タンク内の水に除菌効果のある強力な紫外線、UV-Cライトを照射。水に潜む、おもな細菌を瞬時に除菌する(*2)。
除菌された水は、反射PTFEチューブの中を通って抗菌・抗カビ作用をもつ加湿フィルター(*3)に送られる。加湿お手入れ機能の際には遠心ポンプの力でタンクの水垢を落としやすくし、給水システムのすみずみまで洗浄。

そして3つ目の特徴が、加湿機能。Dyson Pure Humidify + Coolは、約5ℓの給水タンクを備え、効率的な給水システムによって最長36時間連続して衛生的に加湿し(*4)、適切な湿度を自動で維持することができる。この、“衛生的に”加湿できる(*2)という点が大きなポイントなのだ。

一般的な加湿器は、製品や環境によってはこまめに清掃しないとタンクや水路に雑菌が繁殖してしまう場合がある。しかしDyson Pure Humidify + Coolは、除菌効果のある強力な紫外線、UV-Cライトを照射することでタンク内の水を瞬時に除菌(*2)。除菌された水は加湿フィルターを通って部屋に送り出されるが、フィルターの3Dエアメッシュには、抗菌作用のある銀をより合わせた糸が6mm間隔で織り込まれていて、細菌やカビの増殖を防いでくれる(*3)。

この加湿フィルターは交換不要で、クエン酸水を入れたタンクにフィルターを入れ、加湿お手入れボタンを押せば、60分で半自動的に洗浄できる。清浄された空気と衛生的な水(*2)で、安心して部屋を加湿することができるというわけだ。オート(自動)モードで湿度を設定しておけば、加湿のしすぎを防ぐことも可能である。

左から、カラーバリエーションは、ホワイト/シルバー、ブラック/ニッケルの2色。「Dyson Pure Humidify + Cool™ 加湿空気清浄機(型式: PH01)」(ともにW31.2×H92.3×D31.2cm)オープン価格

Dyson Pure Humidify + Coolは、その他にもユニークな機能を備えている。Wi-Fi経由で専用スマートフォンアプリ「Dyson Link(ダイソンリンク)アプリ」と接続すれば、外出先からでもスマホによるコントロールができる。スケジュール機能によって、曜日ごとにオンオフの時間を細かく決めることも可能だ。アプリは本体のLCDディスプレイと連動しているので、スマートフォンの画面上でも室内外の空気の状態や温度、湿度、メンテナンス時期などをリアルタイムで知ることもできる。

またベッドルームに置く場合は、ナイトモードが便利。このモードにすると静音運転に切り替わり、ディスプレイも減光される。30分から8時間までの間で時間を設定して自動的にオフにすることも可能。寝苦しい夏の夜も快適に過ごすことができそうだ。

※Dyson Pure Humidify+Cool™加湿空気清浄機 (PH01)は販売終了しています

密閉性の高い空気清浄システムを実現した、Dyson Purifier Hot+CoolとDyson Purifier Coolが登場。

ホワイト/シルバー、シルバー/ブルーの2色で展開する「Dyson Purifier Hot+Cool™(ダイソン ピュリファイアー ホット アンド クール)空気清浄ファンヒーター(型式:HP07)」。5月26日発売。オープン価格
同じくホワイト/シルバー、シルバー/ブルーのカラーバリエーション「Dyson Purifier Cool™(ダイソン ピュリファイアー クール)空気清浄ファン(型式:TP07)」5月12日発売。オープン価格

そして、今回新たに登場したのが、空気清浄機・扇風機・ヒーターの3役を備えた「Dyson Purifier Hot+Cool™(ダイソン ピュリファイアー ホット アンド クール)空気清浄ファンヒーター」と、空気清浄機・扇風機の2役を備えた「Dyson Purifier Cool™(ダイソン ピュリファイアー クール)空気清浄ファン」だ。空機清浄機の本体から、フィルターを通らずに汚れた空気が漏れていると考えたことはあるだろうか。上記新製品ではそれぞれ、空気の漏れをなくすため24箇所の接着部分を見直し、密閉構造を実現。従来より密閉性を向上させ、吸い込んだ空気を本体内に閉じ込め、空気を清浄させて外に排出する。フィルターだけではなく、本体全体でもPM0.1を99.95%閉じ込めることができる(*5)。

また、Dyson Purifier Coolは、送風口を改良することにより、運転音を最大20%低減(*6)。リモートワークの際にも、運転音を気にすることなく使用できそうだ。

複数機能を省スペースでこなすダイソンの空調家電は、空気環境とインテリア性の両面で、室内の快適性を大きく向上してくれることだろう。

*1 25m³の密閉した試験空間での35分後の浮遊したウイルスへの効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。ご使用の状況や使い方によって効果は異なります。試験機関:(一財)北里環境科学センター。試験方法:25m³の試験空間で日本電機工業会規格(JEM1467)の性能評価試験 にて実施。対象:浮遊したウイルス。試験機:PH01(最大風量時)。試験結果:35分後に99%捕集。 試験報告書:北生発2019_0216号。

*2 試験機関:第三者機関 Campden BRI(英国)。試験方法1:自社規格TM-004533に基づき、加湿用水内に試験細菌を接種し、UVCライトを通過した後の生菌数を測定。対象1:加湿用水内の細菌4種。除菌方法1:加湿用水の蓋に搭載されたUVCライトにより細菌のDNAが破壊され複製や生存が不可能な状態となる。試験結果1:1度のUVCライト通過後に99.9%除菌。
試験方法2:自社規格TM-004532に基づき、加湿用水内に試験細菌を接種し、製品を稼働。定期的に2時間後まで空気を採取し生菌数を測定。対象2:空気中の細菌2種。試験結果2:試験期間中、対象となる細菌は空気中に検出されなかった。
前記数値は、ご使用状況や使い方によって異なる可能性があります。

*3 試験機関:第三者機関(一財)北里環境科学センター。抗菌試験方法:JIS Z2801に準拠し、加湿フィルター素材に試験菌液を接種し、24時間後の生菌数を測定。抗菌方法:加湿フィルター内の抗菌素材による。抗菌試験結果:99%抗菌。抗菌試験報告書:北生発2019_0155号。防カビ試験方法:JIS Z2911に準拠し、加湿フィルター素材にカビの胞子懸濁液を接種し、2週間培養後の菌糸の発育状態を判定。防カビ方法:加湿フィルター内の防カビ素材による。防カビ試験結果:菌糸の発育が認められない。防カビ試験報告書:北生発2019_0156号。前記数値は、ご使用状況や使い方によって異なる可能性があります。

*4 風量1に設定した場合

*5 欧州規格EN1822に準拠し、2020年に実施した、0.1µmの粒子を使い最大風量にて行ったフィルター性能自社試験結果。自社規格TM-100583に準拠し、0.1µmの粒子を使い最大風量にて行った実機の清浄能力を測定した試験結果。

このフィルターでは0.1μm未満の微小粒子状物質については、 除去の確認ができていません。また、空気中の有害物質のすべてを除去できるものではありません。PM 0.1とは0.1μmの大きさの微小粒子状物質です。

*6 実感音SONE(ソーン)値による、TP07: 約5.55 SONEと当社従来品TP04: 約6.95 SONEとの比較。国際標準規格(IEC-60704)に準じた自社基準に基づき自社で測定。最大風量時。音圧レベルはそれぞれTP07(47.4dB)とTP04(50.4dB)になります。 [SONEとは、騒音レベルを表す単位dBに対して、実際に耳に聞こえる音の大きさ(実感音)を表す単位。]

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