“見せないデザイン”の美しさが、空気のような心地よさにつながる。

デザインの専門家が納得する、“見せないデザイン”の快適さ。

デザインの専門家が納得する、“見せないデザイン”の快適さ。

猪飼尚司。1969年、愛知県生まれ。大学でジャーナリズムを学んだ後、渡仏。帰国後にフリーランスとして編集、執筆活動を開始する。雑誌や書籍をはじめ、企業やブランドのコンセプトブック制作なども手がける。

自身も長年にわたる眼鏡ユーザーであり、また、編集者やライターとしてデザイン分野で腕をふるう猪飼さんだけに、眼鏡に対する視点も独特です。
「数あるプロダクトのなかでも、眼鏡は見たり購入するたびに新しい発見が多いプロダクトだと思います。デザインやパーツ、そして製造工程のすべてがきわめて細部にまでこだわりつくられていて、そうしたつくり手の強いこだわりやプライドがユーザーの琴線をくすぐるのだと思う。たとえばこの『Rubber Modern Airframe』に採用された素材の『TR-90』は、超軽量でいて医療器具にも使用される安全性の高い素材とのことですが、そんな新素材の採用や新たな機能、機構の開発など、ミニマルにして多くの可能性を秘めたプロダクトですよね」

デザインの専門家が納得する、“見せないデザイン”の快適さ。

「Rubber Modern Airframe」の大きな特徴である、ユーザーが調整できるラバーモダン(テンプルエンド)に興味を示す猪飼さん。「僕は眼鏡をかけ続けると耳裏が痛くなってしまうのですが、これなら自分で圧力を調整できる。ユーザーにとって大きなメリットですね」

今回のリデザインにあたり、デザインチームが目指したのは「眼鏡らしさ」だったといいます。従来モデルではテンプル内側をシェイプし薄くするなど、その軽さを主張していましたが、今回はそうした誇張を一切封印。フロントやテンプルのラインもシンプルでスマートなフォルムへと刷新されるなど、奇をてらわない、まさしく眼鏡らしいデザインとなっています。
「つまりは、TR-90という素材自体が超軽量であり、あえてデザインで軽さを主張しなくてもいい。かけたらわかるという絶対的な自信の表れですよね。より眼鏡らしいデザインになったことで、多くの方に手にとってもらえる。結果として、その軽さやかけ心地のよさという『Rubber Modern Airframe』の魅力を、より広くユーザーに訴求できると思います」と、猪飼さんは今回のリデザインの目的を的確に分析します。

デザインの専門家が納得する、“見せないデザイン”の快適さ。

猪飼さんは「Rubber Modern Airframe」のかけ心地に、「自分がこれまでかけてきた眼鏡とは、まったく別のかけ心地です。これをかけ続けたら、眼鏡をかけているという感覚すらなくなるかもしれませんね」と、その軽さに驚きを隠せません。

より眼鏡らしく普遍的なカタチへとリデザインされた「Rubber Modern Airframe」に、猪飼さんはあるプロダクトとの共通点を見出しました。
「スウェーデンの『スクルーフ』というブランドの、ベルマンというシリーズにラインアップされているウォーターグラスです。ガラス製品にはどうしても、割れる、脆い、という印象を抱くものですが、このグラスは最初に手にした瞬間から、何年も使い続けているような安心感や馴染み感を覚えました。デザイナーのインゲヤード・ローマンは、常に『自分が使いたくなるものかどうか』を重視してデザインしています。これは、これみよがしなデザイン的主張をせずとも、手に取ればその軽さやかけ心地のよさがわかる、『Rubber Modern Airframe』のリデザインの考え方と同様のもの。そして、そのためにシンプルなフォルムの中に、さまざまな心地よさの仕掛けや工夫が潜んでいる。そうしたカタチに現れない、いわば“見せないデザイン”が双方のプロダクトの共通点であり、いちばんの魅力であると思います」

デザインの専門家が納得する、“見せないデザイン”の快適さ。

「使うということが、このグラスのデザインにとって最も重要なこと。だからこそ、なんの主張もしない、シンプルなカタチなのでしょう。『Rubber Modern Airframe』における、今回のリデザインの目的や方向性と同様のものですよね」と、猪飼さん。

最後に、眼鏡ユーザーである猪飼さんにリデザインされた「Rubber Modern Airframe」のかけ心地を試していただきました。
「かけ心地の以前に、持った時の衝撃が大きい(笑)。本当に軽いですね。また、フロントとテンプルの重量バランスを調整されたと伺いましたが、確かにかけ心地もいい。心地いいというよりも、かけていることを忘れてしまいそうです。また、テンプルエンドをユーザー自らが調整できるのも嬉しい。これはユーザーにとって大きなメリットですね。眼鏡らしいシンプルなデザインに快適なかけ心地。僕にとってのスクルーフのグラス同様、『Rubber Modern Airframe』も多くのユーザーにとって、TPOの概念を超えて常に使い続けられるプロダクトとなるのでしょう」。より眼鏡らしいスタイルへとリデザインされた「Rubber Modern Airframe」。“見せないデザイン”がもたらした快適なかけ心地は、数多の良質なプロダクトに触れてきた猪飼さんをも納得させるほど明白のようです。

デザインの専門家が納得する、“見せないデザイン”の快適さ。

「デザイン自体はとてもシンプルで普通だけど、その形状のなかには先進の素材や革新的な技術の数々、そして、デザイナーの想いが込められている。そうした“見せないデザイン”を纏う、真に使い心地のよいプロダクトには敬意を表したいですね」