「ヱビス プレミアムエール」を飲みながら【前編】。映画監督の長谷井宏紀さんとファッションディレクターの森岡弘さんが語る、“余韻”につながる時間と音楽。

  • 写真:長谷川 潤
  • 文:西田嘉孝
  • スタイリング:若梅
  • ヘアメイク:Azuumi フードスタイリング:中澤裕子

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忙しい日々の中、喧噪を離れ、ゆったりとした自分だけの時間に訪れる“余韻”。今回、映画監督の長谷井宏紀さんとファッションディレクターの森岡弘さんに、各々が余韻を感じる時間と楽曲について教えてもらいました。

長谷井宏紀。1975年、岡山県生まれ。2007年にはセルゲイ・ボドロフ監督の『モンゴル』でスチールフォトグラファーを務め、俳優としても出演を果たす。15年、ヴェネツィア国際映画祭で自ら監督・脚本を務めた『ブランカとギター弾き』が、ソッリーゾ・ディベルソ賞とマジックランタン賞をダブル受賞。現在は映画監督、CM監督、脚本家、写真家、アーティストとしてマルチに活躍中。
森岡弘。1958年、大阪府生まれ。『メンズクラブ』編集部でファッションエディターを務めた後、96年にスタイリストとして独立。雑誌の世界はもとより、芸能人やスポーツ選手、政治家やビジネスエグゼクティブのパーソナルスタイリングから企業のユニフォームデザインまで幅広い分野で活躍。メンズファッションに関する著書多数。

映画監督の長谷井さんとファッションディレクターの森岡さん。いつも人に囲まれ多忙なおふたりが大切にしているのは、仕事や趣味などなにかを終えた後に訪れる、ひとりの時間です。
だれもがもつそんな時間は、心地よい“余韻”へとつながっています。濃密な香りや味わい、そして苦味の先に余韻の広がる新登場の「ヱビス プレミアムエール」を飲みながら、今回おふたりに“余韻”を感じる時間と、楽曲について話してもらいました。

世界中の友人たちの音楽が、撮影終わりの長谷井さんの気分を抑えてくれる。

行く先々の風景や出会う人々との交流を記録したカメラとメモ帳。作品制作中の昂るテンションを抑えるために必須のヘッドフォンでは、音楽だけでなく、出会った人々との会話を録音した音声を聞いて作品のヒントにすることもあるそうです。

世界を旅する写真家であり映像作家であり、気鋭の映画監督でもある長谷井さん。最近も次作の準備のためにルーマニアへと出かけていたそう。そんな長谷井さんが大切にしているのが、作品の制作期間中にひと呼吸を置くための“余韻”です。
「たとえば海外で映画を撮っていると、撮影が終わって宿に戻った後はずっとひとりの時間です。僕は現場の空気やキャストの様子を見て脚本を変えるタイプなので、撮影中はすべてを見逃さないように神経を研ぎ澄ませています。だから、夜に宿でひとりになってもそのテンションのまま(笑)。まずは音楽を聴いて昂りを抑えて、作品に関わる写真やメモを整理する。特に制作中は、そうした日々の余韻を大切にしています」

「このビール…おいしい!」と、飲むなり驚きの表情を浮かべた長谷井さん。「いつか日本でも映画は撮りたい。最近はもっと日本にいたいと思う気持ちが強くなって、沖縄を舞台に映画を撮ることも考えているんです」と未来の構想を明かしてくれました。

映画界の巨匠から世界の名も知れぬ街の子どもたちまで、オープンマインドでだれとでもすぐに打ち解けられる。そんな長谷井さんが“撮影終わりの余韻”をテーマに選んだのは、ルーアニアで出会ったジプシーバンド、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの「Cintece De Jale」や、自身が慕う偉大なる映画監督エミール・クストリッツァの息子であるストリボール・クストリッツァの「Valcer Za Mladu」など、世界中にいる友人のアーティストたちが奏でる楽曲です。

「曲を聴いていると演奏している彼らの顔が浮かんできて、音楽でつながっているような気持ちになれる。彼らの音楽にはいつも助けられています」

新登場の「ヱビス プレミアムエール」を飲み、「顔を近づけると香りが濃密で、飲めば口の中いっぱいに素材の上質な旨味やコクが広がります」と頬を緩める長谷井さん。

「海外に長く滞在していると、繊細で日本人の味覚に合った日本のビールが恋しくなる。ひとりの時間にじっくりと味わうのもいいですが、大切な友人と一緒に飲みたくなるビールでもありますね」と“新たなヱビス”を評してくれました。


長谷井さんの選曲
1.Noname「Yesterday」
2.Stribor Kusturica「Valcer Za Mladu」
3.The Staple Singers「Let`s Do It Again」
4.Shgeru Umebayashi「Trishna`s Walz」
5.Mulatu Astatke「Tezeta(Nostalgia)」
6.上原ひろみ、サイモン・フィリップス「Spirit」
7.ジュリー・ロンドン、Bud Shank Quintet「Ev`ry Time We Say Goodbye」
8.Barcelona Gipsy Klezmer Orchestra「Djelem Djelem」
9.Santo&Johnny「Sleep Walk」
10.Slim Gaillard「Laughing In Rhythm(03-05-51)」
11.Toumani Diabate,Sidiki Diabate「Rachid Ouiguini」
12.Lhasa De Sela「De Cara a la Pared」
13.Malakoff Kowalski「Back from the Gypsys」
14.Nacha Pop「Lucha De Gigantes」
15.Taraf de Haidouks「Cintece De Jale」
16.Fairuz「Khalleek Be El Bait」

「明日は今日より楽しくなる」、森岡さんの青春時代に流れた名曲。

繊細なモノクロームの風景写真で知られるマイケル・ケンナの「HOKKAIDO」や、80年代のファッションに革命をもたらしたクリエイティブ集団バッファローの作品をまとめた写真集。世界的なファッション写真家であるコト・ボロフォと森岡さんは、カメラマンとスタイリストとして仕事をともにしたこともあります。

雑誌や広告でのスタイリングや各界の著名人のパーソナルスタイリング、さらにはファッション関連の連載など、多忙な日々を送る森岡さん。自宅でゆっくりと過ごす休日は、森岡さんにとって心身ともにリラックスできる大切な時間だといいます。
「ワインや泡盛も飲みますが、やっぱりオフの日は最初にビールが飲みたくなりますね」
その日の気分で選んだ写真集のページを捲り、リラックスした気分に浸るとビールを片手にソファへ。
「ファッション関連のものだったり、北海道の風景を絵画のように切り取ったものだったり。自分が好きな写真集をパラパラと眺めていると、頭のなかに自ずとアイデアが溜まっていく。さまざまな世界観に浸るこの時間が、ゼロから作品を生む時にふと生きてくるんです」

「ヱビスは普段からよく飲みます」というビール党の森岡さん。「いつものヱビスも好きですが、じっくりと向き合って味わいたくなる新しいヱビスもいいですね」と、すっかり「ヱビス プレミアムエール」がお気に入りに。

続いて、森岡さんにも“余韻”をテーマに楽曲を選んでもらったところ、出てきたのはスパンダ−・バレエの「TRUE」やレイパーカーJr&レイディオの「WOMAN NEEDS LOVE」など、自身の青春時代にカフェバーやディスコでよく聴いた音楽。
「誰もが明日は今日より楽しくなると信じていた時代。最近はファッションでもワイドなパンツが流行っていたり、あの頃に回帰するような雰囲気を感じています」


17.イーグルス「Hotel California-Eagles 2013 Remaster」
18.ブライアン・アダムス「Heaven」
19.ドナルド・フェイゲン「I.G.Y.」
20.Shakatak「Night Birds」
21.ティアーズ・フォー・フィアーズ「Everybody Wants To Rule The World」
22.ダリル・ホール&ジョン・オーツ「Maneater」
23.Spandau Ballet「True」
24.Chrstopher Cross「Ride Like the Wind」
25.ボビー・コールドウェル「Come to me」
26.フィル・コリンズ「One More Night-2016 Remaster」
27.シカゴ「Hard to Say I`m Sorry-Single Version」
28.シンプル・マインズ「Don`t You(Forget About Me)」
29.マイケル・ジャクソン「Off the Wall」
30.Ray Parker,Jr.,Raydio「A Women Needs Love(Just Like You Do)」
31.Air Supply「Making Love Out of Nothing at all」

空になったグラスに再びビールを注ぎ、「飲みやすいけれど味わいが深くて、口のなかにふわっと余韻が残る。大切な時間をともに過ごしたくなるビールですね」と森岡さん。
「ヱビス プレミアムエール」が、森岡さんの大切な休日に欠かせない新たな“相棒”になりそうです。

ビールの本場である欧州産麦芽を一部使用、ふくよかな味わいとコクを生む長期熟成など、ヱビスらしさを支えるこだわりは従来通り。ヱビスが培ってきた日本のビール造りの技術が、ビールのもう一つの伝統である上面発酵と出合った新商品「ヱビス プレミアムエール」350ml / 500ml

2月26日に全国通年発売となる「ヱビス プレミアムエール」。100年以上も日本のビール文化を牽引してきたヱビスが満を持してリリースする、本格エールタイプのビールです。
その特徴は、上面発酵のエールタイプのビールならではの濃密な香りと、複雑で豊かな味わいとコク。厳選したカスケードホップに由来するキリッとした苦味がふわりと口のなかに残り、心地よい余韻へとつながっていきます。
日々の忙しさから解放され、自分だけになれる大切な時間。だれにでもあるそんな時間を、より豊かで贅沢なものにしてくれる。いつものヱビスとはまた違った、ひとりの時間にじっくりと向き合いたくなる“新しいヱビス”の登場です。


長谷井さんの選曲(1~16)、森岡さんの選曲(17~31)、河口さんの選曲(32~44)


シンガー・ソングライターの河口恭吾さんが出演する、【後編】の記事はこちら。
https://www.pen-online.jp/feature/food/yebisu2


ヱビス プレミアムエールの楽しみ方はこちら


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問い合わせ先/サッポロビール 
TEL:0120-207-800
http://www.sapporobeer.jp/index.html