ロボットクリエイター・高橋智隆さんが、「アサヒ スタイルフリー<生>」に感じたギャップとは?

  • 写真:岡村昌宏(CROSSOVER)
  • 文:高野智宏

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4月3日、アサヒ スタイルフリーが「アサヒ スタイルフリー<生>」として新たに発売されました。そこで、新発売にちなんで革新性や発想の源泉などをテーマにクリエイターや料理人4名にインタビュー&試飲体験を実施。今回は、ロボットクリエイターの高橋智隆さんから、ロボット開発における意外なお話を伺いました。

高橋智隆●1975年、京都府生まれ。京都大学工学部卒業時に学内ベンチャー企業「ロボ・ガレージ」を創業。以降、全70号の雑誌付録パーツでロボットを組み立てる「週刊ロビ」や、ロボット宇宙飛行士「キロボ」、スマートフォン内蔵の「ロボホン」など、話題のロボットを開発するロボットクリエイター。現在、東京大学先端科学技術研究センター特任准教授。

新発売の「アサヒ スタイルフリー<生>」は、糖質ゼロ(※)はそのままに、麦の使用量をスタイルフリー史上最大量となる1.3倍もの増量に成功。麦ならではの豊かな味わいと飲みごたえは、「糖質ゼロ(※)」という言葉から想像する味をよい意味で裏切り、嬉しいギャップを感じられるはずです。ギャップといえば、ロボットクリエイターの高橋智隆さんが生み出すロボットたちは、先進の機能を搭載する最先端技術の結晶ながら、なにより可愛らしく愛嬌があります。その理由を、高橋さんは「デザインも本質的な機能のひとつ」と言います。なぜ、ロボットに可愛らしいルックスを纏わせるのか。そして、高橋さんが思い描くロボットのある生活とはどのようなものなのでしょうか。


※栄養表示基準による

「可愛い」や「意外とスゴい!」を引き出す、デザインの秘密。

「これからさらにモーターなどの部品も、知性を司るAIも進化します。その双方が融合することで、ロボットは加速度的に性能が上がるでしょう」と、高橋さんはロボットの可能性を語ります。

全70号の雑誌に付属するパーツを組み立て、1年半をかけてロボットの「ロビ」を完成させる『週刊ロビ』は15万部を超える異例のヒットを記録。他にも、ISS(国際宇宙センター)で司令官を務めた宇宙飛行士、若田光一さんとコミュニケーション実験を行った「キロボ」や、単3乾電池2本でグランドキャニオンの断崖絶壁530mを登頂した「エボルタ」など、高橋さんが生み出したロボットはいずれも大きな話題となり、人気を博しています。

「僕のポリシーは、ガンプラを買ってきてリモコンで操縦できるよう改造した学生時代から変わらず、自分の欲しいロボットをつくること。個人的な夢がこうして製品化されて社会とつながっている現状は、ありがたいなと思っています」

そう微笑む高橋さん。ロビやキロボ・ミニが実際に家庭で楽しまれ、掃除ロボットなども市民権を得つつあります。「ロボットが一家に一台」の時代は、近い将来に到来するのでしょうか。

高橋さんが「踊ってみて」と語りかけると、ロボホンがチアダンスを披露。可愛らしいフォルムは、人間が無条件で「可愛い」と感じる要素に加え、それらが不自然に見えないよう微調整を施すなど、多くの〝ツボ〟を押さえたデザインとなっています。

「よく言われるのが、将来はお手伝いロボットが家事全般をこなすという話ですが、そんなことは起きない。家事はそれぞれ実はとても複雑な作業で、現在の技術で実現するのはほぼ不可能です。1台が複数の作業をこなすなんてできないでしょう。そしてそもそも、ロボット1台にそれらを集約する必然性がないのです」と、高橋さん。ならば人型ロボットは、家庭でどんな役割を担うのでしょうか。

「コミュニケーションでしょうね。現在のスマートフォンやスマートスピーカーの延長線上に存在するものと定義できます。たとえば、照明やエアコン、防犯システムなどを制御するスマートハウスをはじめ、人間と機械・情報の間を取りもつハブとして人型のコミュニケーションロボットが存在していくのだと思います」

そのコンセプトを具現化したのが、一昨年にシャープから発売されたモバイル型ロボット電話の「ロボホン」です。ロボホンはスマートフォンの基本機能をはじめ、写真や動画の投影にダンスも可能なポケットサイズのヒューマノイド型ロボット。AIによる音声対話での操作や、クラウドを使って機能やサービスの拡張もできる、まさしく家庭用ロボットネットワークのハブとなりえる、高性能コミュニケーション端末なのです。

ロボットと会話やゲームを楽しみながら「アサヒ スタイルフリー<生>」で喉を潤す日常が、すぐそこまで来ているのかもしれません。

ロボホンをはじめ、高橋さん作のロボットはいずれも、大きな目をもち2〜4頭身の丸みを帯びた可愛らしいフォルムです。このデザインには、ロボットに興味をもつきっかけとなった、あの伝説のキャラクターの影響があるようです。

「子どもの頃、マンガの『鉄腕アトム』を読んで、ロボットをつくる科学者になりたいなと思っていました。だから私のロボットのデザインは、いまでもアトムの強い影響を受けています」

しかし、この可愛らしいデザインには技術的な面での大きな理由があったのです。

「AIを搭載し会話ができるといっても、もちろんまだ人間レベルには至りません。たとえば、大人の容姿をもつロボットがこの会話レベルだったら『なんだ、この程度か』とがっかりされてしまう。つまり、その容姿に見合った能力が求められてしまうのです。対して、ロボホンのようなサイズ感と容姿なら、期待されるのは子ども並の能力なので、結果的に『意外と賢い』と加点法で評価してもらえる。デザインによって、ユーザーの期待値をコントロールしているのです」

ロボットに対する過度な期待を可愛いルックスで抑える一方、スマートフォン以上の実用性にエンタメ性をももち合わせる。そんな『結構スゴい!』という機能性へのギャップもロボホンの魅力であり、さらなる技術革新に期待が寄せられる所以なのでしょう。


※栄養表示基準による

ひとくち飲み終えたあとの香りが、麦ならではの豊かな余韻を残す。

新旧のスタイルフリーを飲み比べてくれた高橋さんは、「うん、新しいスタイルフリーの方が、麦ならではの後味を感じますね」と、「アサヒ スタイルフリー<生>」に高評価を与えてくれました。

「お酒を飲みたいというよりも、ビール類が飲みたいんです。量はそこまで飲まないので、2杯くらいでちょうどいい感じなのですが、その2杯は誰よりも早く飲んじゃいますね(笑)」。そう語る高橋さんに、新旧のスタイルフリーを試飲してもらいました。

「スッキリとした後味なのに、ちゃんと麦の風味を感じますね。確かに以前よりも後味に飲みごたえを感じます。実は、ビール類の醍醐味は後味だと思っていて、飲んでいる時の味わいって、同じくらい冷えていればそう変わらないと思うのです。大きく変わるのが後味で、その点、新しいスタイルフリーには後味にしっかりと麦ならではの余韻を感じますね」

4月3日に発売された「アサヒ スタイルフリー<生>」は、技術革新により糖質ゼロ(※)のままで麦を1.3倍もの増量に成功。「糖質ゼロ(※)」から予想する味わいを、よい意味で裏切るそのギャップをお試しください。

技術革新により、糖質はゼロ(※)のまま麦の使用量をスタイルフリー史上最大となる1.3倍にも増量。麦由来の豊かな味わいと確かな飲みごたえを実現した「アサヒ スタイルフリー<生>」の味わいに、ロボットクリエイターの高橋智隆さんも満足した様子です。ちなみに高橋さんは、この「アサヒ スタイルフリー<生>」を、誰とどんなシチュエーションで楽しみたいと思われたのでしょうか。

「これは食事全般にいえることですが、結局、環境やその雰囲気、そして、誰とどんな時間を過ごしているのかが最も重要で、そうしたファクターに味わいやおいしさも大きな影響を受けると思うのです。だから『アサヒ スタイルフリー<生>』も、コツコツつくり上げたロボットが完成した直後に飲めば、最高においしく感じるのでしょう。あ、でもそんな開発を途中で抜け出した出張の際に、南仏の海辺で昼間っから飲みたいかな(笑)」

ロボット制作というインドアな印象がある高橋さんですが、実は釣りバカ、スキーバカと自称するほどのアウトドア派。そんなギャップもまた、魅力的なロボットをつくり出す大きな原動力であり、要因なのかもしれません。


※栄養表示基準による

アサヒ スタイルフリー<生>

発売地域:全国
容量/容器:350mℓ缶、500mℓ缶
アルコール分:4%
酒税法上の区分:発泡酒
オープン価格

●商品に関する問い合わせ/アサヒビールお客様相談室 TEL:0120-011-121
www.asahibeer.co.jp/stylefree