デザイナー松井龍哉さんが語る、ロボットとコーヒーのある新しい日常。

人に寄り添うロボット「パタン」が登場。

人に寄り添うロボット「パタン」が登場。

スターバックスのチルドカップ商品「エスプレッソ」をかたわらに置きながら、トークに臨む松井龍哉さん。

今回のトークイベントは、松井さんがこれまでに手がけてきたロボットの説明から始まりました。「ロボットというと、SF映画で描かれる未来世界を思い描く人が多いと思います。でも僕が目指しているのは、小津安二郎の映画のような日常の光景の中にロボットがある状態。あくまで生活の中で機能するロボットなんです」。結婚式の時に花を渡すフラワーガールをモチーフにデザインされた「ポージー(Posy)」や、ネットワークで情報を共有する小鳥型ロボット「ポリー(Polly)」など、いままで彼がデザインしたロボットが、いずれも親しみやすい姿をしているのはそのためです。

人に寄り添うロボット「パタン」が登場。

ロボットのイメージを革新するような、穏やかで優しい姿や動作を実現した2002年発表の「ポージー(Posy)」。

そんな松井さんの最新作が「パタン(Patin)」。今年1月には、ラスベガスで開催される世界最先端の家電やデジタル機器の展示会「CES」でも披露された話題作です。パタンとはフランス語でスケートのこと。床の上をスケートで滑るように静かに平行移動し、ユーザーに寄り添うようにして、さまざまな役目を果たすことが期待されています。トークの最中にも登場し、コーヒーを運ぶデモンストレーションが行われました。パタンは人工知能を搭載しているので、本を読む人の近くにランプを運んだり、朝になるとコーヒーを運んでくれたりと、さまざまに成長していく可能性を秘めています 」と松井さん。

人に寄り添うロボット「パタン」が登場。

トーク会場に登場してスターバックスのチルドカップ商品「エスプレッソ」を運ぶパタン。

人に寄り添うロボット「パタン」が登場。

パタンは家電、照明器具、花瓶など多様なものと結びつき、人工知能によって機能を発達させていく。

今回のトークで松井さんの相手役を務めたスターバックス コーヒー ジャパンのシニアプロジェクトマネージャー、鎌田滋之さんはこう語ります。「松井さんは、ロボットをモノとして考えるのではなく、人とコミュニケーションすることを大切にしているんですね。スターバックスのチルドカップも同じように、商品やさまざまな取り組みを通じて人と人がつながり合うことを大切にしているので、考え方が共通しているように感じました 」