刺激し合う同志飲みに欠かせない、極上のウイスキーソーダ

  • 写真:杉田裕一
  • 文:小長谷奈都子

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早春の京都にて、脈々と受け継がれる伝統を大切にしながら、新しい試みに挑む職人仲間が集う夜。その中心に置かれたのは、時代を超えて愛されるスコッチウイスキー、オールドパーに新しく加わった「オールドパー シルバー」だった。

その夜集まったのは、「GO ON」のメンバーを中心とする京都の若い職人たち。「GO ON」とは、2012年に結成された、京都の伝統工芸の次世代を担う若き後継者たちによるクリエイティブユニットだ。伝統産業をクリエイティブ産業にしたい。その志のもと、先代から受け継いだ技や思いに敬意を払いながら、未知の領域にも果敢に挑戦し、伝統工芸の未来を切り拓く彼らの手には、「オールドパー シルバー」のソーダ割りのグラスが握られていた。「オールドパー シルバー」は、長い歴史をもつ「オールドパー」のDNAを継承しながら、新しくラインアップに加わったブランドだ。集まったメンバーたちは、伝統と革新という共通点をもち、飲む人たちの会話を弾ませるウイスキーソーダを楽しみながら、その活動やものづくりについて熱く語り合った。

仲間との会話を生み出す、軽やかなスコッチウイスキー

場所は河原町七条にあるKaikado Café。日本でいちばん古い歴史をもつ手づくり茶筒の老舗「開化堂」のプロデュースにより、昨年春にオープンした。そのカフェの2階にあるプライベートバーに集まったのは、「GO ON」メンバーのうち3人。「開化堂」6代目の八木隆裕さん、卓越した技法で美しい木桶をつくる「中川木工芸 比良工房」の中川周士さん、平安時代からの金網工芸で暮らしの道具を生み出す「金網つじ」の辻徹さん。そして、江戸中期創業の地張り提灯専門店「小嶋商店」の小嶋俊さんも、「GO ON」のメンバーを先輩と慕い、志を同じくする職人として参加した。

左から「開化堂」の八木隆裕さん、「中川木工芸 比良工房」の中川周士さん、「小嶋商店」の小嶋俊さん、「金網つじ」の辻徹さん。電話やメールより、直接会って話をするのがいちばん、と普段から集まって話すことが多いそう。

「おいしい!」 乾杯後、「オールドパー シルバー」のソーダ割りを飲み、まず皆が口を揃えたのがそんなストレートな感想。続いて、「華やかな香り」「すごく飲みやすい」「どんな料理にも合いそう」というコメントがあふれ出す。
スコットランドで生まれた正統派スコッチウイスキー「オールドパー」が、日本にもたらされたのは明治時代のこと。以来、各界のリーダーや文化人に長く愛されてきた。日本とは縁の深いウイスキーだ。「学生時代、山登りの時に友だちが父親のオールドパーをこっそり持ってきて、雪渓で飲んだ思い出がある」という中川さんや、「うちの家の食器棚のいちばん高いところにもオールドパーのボトルがあった」という辻さん。そんな父親世代のブランド「オールドパー」から新しく誕生したのが、「オールドパー シルバー」。若い世代もカジュアルに楽しめるすっきり軽やかな味わいが特徴で、とりわけソーダとの相性が抜群。爽やかな刺激とともに、柑橘系のフルーツを思わせるフレッシュで甘い香りが広がる。

「オールドパー シルバー」でつくる極上のハイボールは、ハイボールファンの心をつかむ。

オンオフ関係なく、自然と集まることが多いという面々。「みんなで集まってゆっくり話したい時にウイスキーというのはいいですね。それぞれのペースで飲むことができるし、深みが増していく感じがいい」と八木さん。そう、ウイスキーは自由に飲み方を変えられるのも大きな魅力。「オールドパー」の骨格を受け継ぎ、味も香りもしっかりと楽しめるソーダ割りからはじまって、ロック、ストレート、水割り、そしてまたソーダ割り……。近々「GO ON」メンバー全員で出展し、夜ごと誰かの部屋に集まるというミラノサローネでも、今年は「オールドパー シルバー」が欠かせない存在になりそうだ。

精緻な手仕事が施された「金網つじ」のデコレーションコルク。

それでは、集まった4人の仕事を紹介しよう。まずは、「現代の生活に溶け込む商品づくり」をコンセプトにする「金網つじ」。ルーツを平安時代にもつ京金網の技術で、豆腐すくい、茶こし、セラミック付き焼き網など、料理周りを中心とした美しい道具をつくっている。「どんなものにも金網を転用できるのがうちの強み」と辻さんは語る。

「開化堂」の真鍮のコーヒー缶。蓋の中には計量カップが収められている。

続いて紹介するのは、機密性と機能性、装飾を削ぎ落としたミニマルな美しさをあわせもつ茶筒の「開化堂」。創業は「オールドパー」と同じ時代まで遡る。以来、130以上の細かい工程による昔ながらの製法で手づくりされている。ブリキ、銅、真鍮のさまざまな大きさの茶筒を中心に、コーヒー缶やパスタ缶、トレイ、ピッチャーなどが揃う。

高野槙の木肌が凛と美しい「中川木工芸 比良工房」のカップとアイスクーラー。

そして、桶屋職人の家の3代目として生まれた中川周士さんが開いた「中川木工芸 比良工房」。木曾椹や高野槙など、国産の上質の素材を使ったおひつや湯桶は、日常をランクアップしてくれる端正な佇まいが魅力だ。シャンパンクーラーやスツールといった革新的なアイテムも生み出し、アートやインテリアの観点からも注目を集めている。

非常に丈夫な若狭和紙を使用した二尺大の提灯。絵は日本画家の若佐慎一さん。

最後に紹介するのは、創業寛政年間(1789~1801年)という老舗の提灯専門店「小嶋商店」。10代目にあたる小嶋さんは、祖父と父、そして弟と一緒に家業を切り盛り。原点である提灯づくりに邁進しながら、提灯の技法を生かした新しいものづくりを模索している。

世代を超えて愛される、スコッチウイスキーの王道。

「オールドパー シルバー」のお薦めの飲み方はソーダ割り。ソーダを加えることでフルーティな香りがいっそう際立つ。

100年以上もの間、時代を超えて多くの人に愛されてきた「オールドパー」。その滑らかで奥行きのある芳醇な味わいを、-6℃のチルフィルターにかけることで、よりスムーズでまろやかに仕上げた「オールドパー シルバー」は、若い世代やウイスキー初心者にも親しみやすい味わいだ。ソーダとの相性がよく、フルーティで華やかな香りを引き立てるので、人が集まる賑やかな場でも重宝されている。

創業当時から変わらない四角く丸みを帯びた形状。トレードマークのひび割れ模様は、ガラスのボトル以前に主流だった陶製ボトルをイメージしたもの。

伝統を受け継ぎながら、進化を続けること。「GO ON」の活動と「オールドパー シルバー」の味わいがリンクしたこの夜、最後に八木さんが「GO ON」として、職人として、今後の目標を語ってくれた。「みんなで話し合っているのは、京都の価値観というものをもう一度しっかり伝えていきたいということ。現代アートやデザインがもてはやされている風潮があり、コンセプトありきの新しいものもいいけれど、繋がってきたこと、途絶えなかったことの大切さもあると思うんです」
伝統とは、形ではなく、歴史や時間の積み重ねであり、多くの人の思いが繋がっていまここにあるもの。その伝統を軸とした未来を担うものづくりの現場に、「オールドパー シルバー」のフレッシュな味わいはぴたりと寄り添うようだ。

「オールドパー シルバー」
¥3,240(希望小売価格)
問い合わせ先/MHD モエ ヘネシー ディアジオ ディアジオ マーケティング部

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文化人が惚れこんだ“極上のウイスキー”を、心安らぐ空間で味わう至高のひと時。